2025年上半期移住希望地ランキング発表、人気の地域とプロジェクトを紹介

2025年上半期移住希望地ランキング発表

株式会社カヤックが運営する移住情報プラットフォーム「スマウト」は、10月30日に2025年度上半期の移住希望地ランキングを発表しました。約8万人のユーザーからの「興味ある」ボタンの集計を元に、人気の地域やそのプロジェクトが浮き彫りになりました。

市区町村部門：加賀市が初の首位獲得

今年度の市区町村部門では、石川県加賀市が見事1位を獲得しました。この地域では、温泉街での工芸体験や観光をテーマにしたフィールドワークなど、地域の魅力を直に感じられるプログラムが人気を集めました。2位には長野県伊那市がつき、3位には長崎県の新上五島町が登場するなど、地方の魅力が改めて評価される結果となりました。

都道府県部門：長野県の強さが際立つ

都道府県部門では、長野県が昨年度に引き続き1位をキープ。高知県と福島県がそれぞれ2位、3位にランクインする中で、国内外からの観光客が増えるとともに、地域での働き手募集が注目されています。

トレンドポイント

1. インバウンド回復による人手不足への関心
記録的な円安で訪日外国人が急増する中、観光業界の人手不足が深刻化しています。特にリゾート地や観光地では働き手の募集が急務となっており、「スマウト」ではリゾート地の求人情報が目立っています。

2. 宿泊・食費が無料のお試し移住プログラム
各地域では、宿泊や食費を無償で体験しながら住環境を知る「お試し移住」プログラムが増加中です。地元の人々との交流を通じて、住むことのリアルを感じてもらう試みが人気を集めています。

3. セカンドキャリアを求めるミドルシニア層の活躍
世界的な高齢化が進む中、豊富な経験を持つミドルシニア世代が地域企業での力を発揮する機会が増加しています。新しい働き方やキャリアの選択肢が広がる中、地域企業も柔軟な採用を行う傾向が見えてきました。