大学連携による新たな評価システム「VUE」の誕生
現代社会において、教育の重要性はますます高まっています。しかし、従来の大学における学生の評価は、教員による一面的なものにとどまりがちです。そこで、桐蔭横浜大学をはじめとする4つの大学とワークスアイディ株式会社が手を組み、学生の学びと成長を多面的に評価するシステム「VUE(Value & Understanding Evaluation)」を共同開発しました。
1. VUEの目的と背景
少子化や社会の高度化に伴い、学生の実践力や創造力が求められる時代がやってきました。このような社会的なニーズを反映し、学生が自らの成長を実感できる仕組みが必要とされています。VUEは、学生の自己評価や他者評価を通じて、より深い学びを促進することを目的としています。特に、企業における360度評価に着想を得て、教育現場でも同様の多面的評価の実現が期待されています。
2. プロジェクト概要
このプロジェクトは、文部科学省の助成を受けて実施されており、桐蔭横浜大学、東京家政学院大学、京都文教大学、日本文理大学の4大学による大学連携越境学習プログラムの実施基盤を構築するものです。このプログラムでは、学生たちが日本各地を訪れ、地元企業や他大学の学生と協働し、実際の課題解決に取り組みます。
各大学の学生が合同で活動することで、さまざまな視点からの評価が可能となり、知識や経験を豊かにする学びの場が提供されます。
3. VUEの主な機能
「VUE」システムは、学生が自己評価を行い、さらに教員や他の学生、地域の企業からの評価を集約する機能を備えています。また、これにより生成された評価はPDF形式でレポートとして出力され、学生はそれを公開設定にすることも可能です。さらに強固なセキュリティ対策が施され、外部リファレンス機能も用意されています。
4. 実施の流れ
2025年9月に、日本文理大学が主催する越境プログラムにおいて、VUEのトライアル運用が開始される予定です。当日は、「愛媛・大分の観光周遊拡大を考える」というテーマに基づいたフィールドワーク授業が行われ、参加学生の学びと成長が実際に評価されます。
5. 期待される成果
本プロジェクトを通じて、学生一人ひとりが持つ潜在能力を最大限に引き出し、社会全体での人材育成の基盤を構築することが目指されます。また、評価制度の導入により、学生が学びの成長を実感することで、自己調整学習が促進されることも期待されています。
6. 代表者のコメント
「知識集約型社会において、日本の国力を支えるには、実践的人材の育成が不可欠です。学生が社会や地域と積極的に関わることで、より大きな成長を遂げられる環境を整えることが、私たちの使命です。」と桐蔭横浜大学の学長、森朋子氏は語ります。
また、ワークスアイディの坂原浩司取締役も「学生の見えない力を可視化し、教育機関や企業との出会いを創出できるこのシステムに期待しています。」と述べています。
お問い合わせ先
「VUE」に関する詳細や興味がある方は、ワークスアイディ株式会社の広報担当または桐蔭横浜大学の広報担当へぜひお問い合わせください。新たな人材育成の一歩を共に歩みましょう!