アンリツがMWC 2026で発表した最新テスト技術を公開
アンリツ株式会社は、2026年3月にスペインのバルセロナで開催された世界的なモバイル通信関連の展示会「Mobile World Congress(MWC)2026」で発表した新技術を、自社のWebサイト上で詳細に公開しました。このWebサイトでは、「AI」「クラウド」「仮想テストテクノロジー」をテーマに、次世代無線通信やIoT、自動車分野向けの先進的なテストソリューションが紹介されています。\
特に注目すべきは、6G標準化の初期段階での先進的な計測技術です。ここでは専用ハードウェアを用いず、ソフトウェアベースでのシグナリングテストが実現され、各プロトコルレイヤをPC上で再現できます。これにより、開発段階から実装チェックに至るまで、効率的な評価が可能となります。また、AIを駆使した試験データの管理・分析により、複雑な試験過程が簡素化されることで、評価作業の効率化とコスト削減が実現されています。
さらに、FR1、FR2、FR3対応のテストプラットフォームも整備され、最大16GHzのFR3を含むマルチバンド対応が可能です。特に、Direct-to-Cellや非地上系ネットワーク(NR NTN)の検証も同一のテスト環境で実施できるという flexibleな対応力も特徴です。\
また、実際の運用ネットワークを忠実に再現するためのデジタルツイン開発も強化されています。Field Simulation Test (FST) ソリューションは、実際の無線ネットワーク環境で取得された伝搬データを用いて高精度な無線伝搬条件を模擬し、実験室内での再現を可能にしています。
自動車分野では、クラウドベース検証システムが新たに導入されました。アンリツの5G/C-V2Xシミュレータとヴァレオ社によるECUシミュレーションプラットフォームを連携させることで、ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)の開発を支援します。これは、今後ますます進化する自動車の通信機能を持続可能な形で実現するための重要なステップと言えるでしょう。
IoTデバイスに関しても、低消費電力での試験が進められています。バッテリーを交換することなく長期運用が可能なスマートIoTデバイス向けに、実運用環境下での消費電力評価を実施する新たな測定手法が紹介されています。アンリツの高度な無線接続技術とQoitech社の電力測定技術を活用したこの手法は、今後のIoTデバイス市場に革新をもたらすことが期待されます。
最後に、ネットワークの自律型運用を実現するために、AIを活用したサービスアシュアランスプラットフォームが開発されました。これによりネットワークの状態を可視化し、相関分析を行うことで、質の高いネットワーク監視が可能となります。これらの技術は、ネットワーク品質向上へと寄与し、自律型ネットワークの運用効率化とコスト削減を目指します。
このように、アンリツはMWC 2026で数々の新技術を発表し、次世代通信の実現に向けた取り組みを加速させています。技術の詳細やさらなる情報は、アンリツの公式WebサイトやFacebookページでチェックできます。