若手ケアラーの現状
2026-09-15 11:03:27

要介護者とのお出かけ事情を考える - 若手ケアラーの現状

要介護者とのお出かけ事情を考える - 若手ケアラーの現状



近年、要介護認定者を抱える家庭において、特に20代・30代の若者ケアラーが直面する課題が浮き彫りになっています。IT FORCE株式会社が実施した調査によると、この世代の約8割以上が外食やお祝いに要介護者を連れて行きたいと考えている一方、実際の行動には大きな壁が立ちはだかっていることが明らかになりました。

調査の背景


本調査は2026年7月、要介護認定者の家族1,000名を対象に行われました。結果として、20代・30代の若い世代が抱える移動に関する意識や実際の行動について、多くの興味深いデータが得られました。

想いと現実のギャップ


調査の結果、30代の約79%が「お祝いの外食」や「親族の集まり」に連れて行きたいと望む一方で、20代では91.3%、30代に至っては97.0%がお出かけを諦めた経験があることが明らかになりました。そんな中、彼らのポジティブな動機には「気分転換」や「親孝行」といった理由が多く存在し、実際には様々なハードルが彼らの心の中で立ちふさがっています。

若者ケアラーの重い負担


多数の要介護者を抱える家庭がある20代・30代の約9割が、複数の要介護者を介護していることが分かりました。特に30代では、自身が介護を担当する傾向が強く、79.1%が送迎や付き添いにプレッシャーを感じていると報告されています。また、ドライバー不足によって予約が難しくなっていることも手配の難しさを助長している要因です。このような状況において、子どもを持ちダブルケアを行っている世代は、さらに負担を感じているようです。

移動DXへの期待


解決策として期待されているのが、「移動DX」すなわちデジタル技術を利用した移動サービスの改善です。調査では、乗降時のサポート体制の充実や、認知症や身体状態に応じた専門的な対応を求める声が多く寄せられました。また、事前料金の明確化やドライバーの指名、24時間対応の予約システムに対するニーズも高く、モバイルアプリ『よぶぞー』の認知度も若い世代で約8割という高水準でした。

自由記述の声


調査に参加した方々からは、「送迎サービスを利用して、自分の時間が増えた」といったポジティブなコメントもありました。逆に、乗り降りに時間がかかるため、サービスの向上が必要と感じる声も多く存在しました。このように、若者ケアラーは移動の便宜を求めており、テクノロジーの活用によってその不満を解決する期待が高まっています。

有識者の見解


成蹊大学の澁谷智子教授は、この調査結果を受けて「20代・30代のケアはライフステージや家族構成によって多様性があるため、その背景に着目した柔軟な支援が重要」と指摘しています。また、独身者と子育て世代でニーズは明確に異なるため、個別のアプローチが求められるとしています。

まとめ


要介護者とのお出かけは、想いがある一方で現実は厳しいものがあります。若者ケアラーたちは、移動サービスの質向上を求め、デジタル化による解決策に期待を寄せています。この問題を解決することで、多くの家族がより良い生活を享受できるようになることが、今後の課題と言えます。


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