アンリツ、クラウド向け製品を拡充
アンリツ株式会社が、クラウドや仮想環境に特化したネットワーク測定ソリューション「Virtual Network Master」を強化しました。新モデルである「Virtual Network Master for KVM MX109031PC」は、LinuxベースのKVM(Kernel-based Virtual Machine)を基盤とする仮想サーバ環境に対応しています。特に、自社内に構築されるプライベートクラウドでの利用が期待されています。
この製品は、ハードウェア測定器を設置することが難しい仮想環境内でも、ソフトウェアを使ってネットワークの通信品質を正確に評価することが可能です。E2E(End-to-End)による通信品質の評価を提供することで、企業や組織のシステム運用をサポートします。
背景
近年、業務システムや社会基盤においては、クラウド化やシステムの大規模化が急速に進展しています。この流れにより、システム構成が複雑化し、複数のデータセンターにわたる運用が一般的になっています。その中でも、医療機関や金融機関では、セキュリティやコンプライアンスの観点からプライベートクラウドを選ぶケースが増加しており、特にKVMなどの仮想サーバ技術が必要不可欠です。
ただし、仮想環境ではハードウェア測定器を設置することが難しく、アプリケーション間の実行品質を把握することが大きな課題となっています。そこで、アンリツはKVM仮想環境上で機能するソフトウェア測定ソリューションを開発。これにより、実運用に近づけた条件下でのE2E通信品質評価が可能になります。
Virtual Network Masterの特長
この「Virtual Network Master」は、クラウド環境や仮想環境の優れたネットワーク通信品質を測定するためのソフトウェアベースのソリューションです。従来モデルの「MX109030PC」はAWSクラウド環境に特化していましたが、新モデルの「MX109031PC」はKVM仮想化環境に対応しました。これにより、ハードウェアを設置できない環境でも、正確な通信品質評価を実現します。
さらに、このソリューションを使うことで、パブリッククラウドとプライベートクラウドが共存するハイブリッド環境においても、品質評価が可能になります。
主な機能
- - 測定項目: スループット、遅延、ジッタ、パケット(フレーム)ロス率
- - 操作性: WebブラウザGUIやAPIを活用した遠隔操作・自動化に適応
- - 連携性: Virtual Network Master同士やMT1000A、MT1040Aとの対向試験が可能で、パブリックおよびプライベートクラウドからフィールドまで、ネットワーク品質を一貫して可視化します。
展示会情報
新モデル「Virtual Network Master」は、以下の展示会に出展が予定されています。
- - ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2026
会場: 東京ビッグサイト
会期: 2026年5月27日(水)~5月29日(金)
会場: 幕張メッセ
会期: 2026年6月10日(水)~6月12日(金)
この革新的なソリューションについての詳細は、アンリツの公式サイトでご覧いただけます。また、関連製品のMT1000AやMT1040Aについても情報が提供されています。興味のある方はアンリツのFacebookページもチェックしてみてはいかがでしょうか。