株式会社サナースが新たに開設するテストセンター「サナース ソーティング ラボ」
株式会社サナースが、2025年1月に千葉県富津市に新しいテストセンター「サナース ソーティング ラボ」(以下、SSL)を開設します。この新施設は、高度な選別機器を用いた選別テストを行うためのものです。サナースは、特にリサイクル業界において、金属やプラスチックの選別技術に力を入れており、そのニーズに応えるための新たな拠点を設置します。
最近の環境意識の高まりや資源の有効利用が求められる中で、選別機器の高度化が進んでいます。既存の木更津マシンパークでのテスト実績を元に、より効率的かつ高度な選別プロセスを検証し、お客様に最適な提案ができる体制を整えます。これにより、持ち込まれるサンプル材料に対して精度の高い選別機器の性能確認、および選別プロセスの最適化が可能となります。
新テストセンターの特徴
SSLの大きな特徴は、高度選別のためのセンサー選別機だけでなく、前処理工程(分粒、磁選、風力選別)を含む、より実践的なテストが行える設備が完備されている点です。これにより、定量供給から始まり、粒度選別、分別、選別までの4つの工程を最適化して検証できる環境が整います。金属スクラップに限らず、ASR(自動車破砕残渣)、産業廃棄物、焼却灰など、多岐にわたる選別テストに対応できる柔軟性を持っています。
テストが終了次第、条件に応じた機械の組み合わせによるプロセスの比較検討ができるため、それぞれのお客様のニーズに合った選別方法を提案することが可能です。また、2025年3月にはプラスチックなどの非金属材料に特化した機器も導入される予定であり、強力な欧州製の選別機器を駆使した機動性の高い選別テストが行われます。
知っておきたい設備メーカー
SSLでは高性能な機器が導入されますが、特に注目したいのは以下の3つのメーカーです。
1.
シュタイナート社:ドイツに本社をおく選別機械の専門メーカーで、金属やプラスチックの光学選別技術に優れ、世界中に50カ国以上で採用されています。
2.
シュパレック社:同じくドイツに本社を持つ振動供給機や粒度選別機を提供するメーカーで、高度選別に必要な前処理機器を豊富に揃えています。
3.
ニホット社:オランダ本社の風力選別機を手がけるメーカーで、特に小型で大容量の循環式風力選別機が好評です。
会社概要と今後の展望
株式会社サナースは、神奈川県横浜市に本社を構えており、環境機械の輸入販売を手がけています。設立は2010年で、資本金は1,000万円。リサイクル業界における効果的な機械の提供に努めており、今回のSSLの開設もその一環として位置付けています。
新しいテストセンター「サナース ソーティング ラボ」によって、より一層環境リサイクル技術が進化し、お客様の廃棄物処理や資源再利用に貢献できることを期待しています。今後も業界の需要に応じた革新的なソリューションを提供していくことで、この分野でのリーダーシップを確立していく考えです。