岡山大学イノベーション
2025-02-11 23:59:21

岡山大学が地域課題解決を目指すオープンイノベーションイベントを開催

岡山大学が主催する産学官連携の新たな試み



2025年2月11日、岡山県に位置する国立大学法人岡山大学で開催された「オープンイノベーション Match Up」イベントには、企業、自治体、大学の研究者や学生など、合計128名が参加しました。このイベントは、地域の課題解決に向けて、産学官が連携し、新たな価値を創出することを目的としています。

開会の挨拶とキーノートスピーチ



今回のイベントは、岡山県が設立し、岡山大学が運営する「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」主催で行われました。最初に、OI-Startの野上保之会長が挨拶をし、企業や学生が直面するデジタル技術の活用方法への苦労に触れました。彼は、「このようなイベントを通じて、内発的な動機付けが促進され、多くの連携が生まれることを期待します」と語り、期待を募らせました。

続いて、ノートルダム清心女子大学の中本幸一教授が「IT × データ × AIと地域」をテーマに講演。彼は現在、IT・データ・AIが日常生活に浸透していること、そして、それに伴うデジタル人材の不足という問題を指摘しました。特に、デジタル人材を育成し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進することが重要であると強調しました。

地域課題と実証実験の重要性



ゲストトークには、笠岡市の栗尾典子市長が登場しました。彼女は笠岡市が目指す持続可能な街のビジョンを共有し、「市民の幸福度を上げるために、柔軟な発想で知恵を出し合おう」と聴衆に呼びかけました。また、産学官の連携を通じて、笠岡市が実証実験の場として活用されることを期待する姿勢を示しました。

アイデアセッションの実施



その後、参加者全員が議論するアイデアセッションが行われました。議題は各テーブルに分けられ、例えば「統廃合により使われなくなる施設の活用」や「観光客の滞在時間を増加させるためのデジタル支援」が挙げられました。このセッションでは、参加者が自由に意見を交換し、問題解決に向けた多様なアイデアが次々と生まれました。最終的に、各テーブルから提案された解決策は、参加企業や自治体へとフィードバックされる予定です。

イベントの意義と今後の展望



岡山大学の工学部に通う3年生の学生は、「企業との話し合いを通じて新たな視点を得た。このような場に参加できて貴重な経験になった」と感想を述べました。イベントの締めには、OI-Startの安東幸恵副会長が「地域の企業の生産性向上や若者の定着を目指し、イノベーションを生み出すことは非常に意義深い」とまとめました。

この「オープンイノベーション Match Up」は、内閣府が認定する「地域中核大学イノベーション創出環境強化事業」の一環としても実施されており、今後もOI-Startは産学官の共創の機会を提供し、広範囲な人材育成を進めていく方針です。地域の持続可能な発展に貢献する岡山大学のさらなる取り組みに期待しましょう。


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