『白樺』展の魅力
2025-08-07 13:41:31

茅ヶ崎市美術館で開催!『白樺』展の魅力と関連イベント情報

茅ヶ崎市美術館で特別展『白樺』を楽しもう



茅ヶ崎市美術館では、2025年9月2日から11月9日までの期間、文芸・美術雑誌『白樺』の特別展が開催されます。この展覧会では、白樺派の中心的人物である武者小路実篤をはじめ、数多くの表紙を手がけた洋画家・岸田劉生にスポットライトを当て、彼らの芸術の背後に隠された魅力を探求します。

『白樺』の文化的背景



『白樺』は、1910年から1923年にかけて刊行された文芸・美術雑誌であり、武者小路実篤や志賀直哉など学習院の同窓生によって創設されました。この雑誌は、彼ら自身の文学作品の発表の場であっただけでなく、西洋の美術を紹介する重要なメディアとして機能しました。当時の日本には西洋からの文化や価値観が流入し、印刷技術の発展も相まって、多種多様な雑誌が次々と登場しました。

『白樺』は、レンブラント・ファン・レインやジョルジュ・ルオーなど西洋の名画家を取り上げ、その作品や精神性を解説することにより、日本における西洋美術受容の重要な側面を形成していました。本展では、武者小路実篤や岸田劉生の作品を通して、近代日本における西洋美術の受容の歴史を一緒に探求します。

展覧会のみどころ



展示の目玉となるのは、岸田劉生が手がけた装幀版画の数々です。『白樺』に関連した詩や小説作品、彼自身の画集など、さまざまな書籍を彩った作品が一堂に会します。また、武者小路実篤が描いた油彩画やスケッチブックも展示され、彼の美術への情熱を感じられる絶好の機会です。

さらに、展覧会では『白樺』が主催した美術展の資料や、同時期に発行された美術・文芸雑誌なども紹介し、雑誌文化が如何にして美術の広がりに寄与したのかを知ることができます。

関連イベント



展覧会期間中には、さまざまな関連イベントも実施されます。9月23日には、手製本講座「雑誌『白樺』から知る本づくり」が開催されます。参加者は、平綴じと中綴じの製本方法を学び、2冊の本を製作することができます。講師には、古本と手製本ヨンネの植村愛音さんを迎えます。

また、10月13日には「カード織り体験」が行われ、自分だけのしおりを織りながら楽しむことができます。こちらの講師はsalviaカード織り講師の貫洞彩さんです。

さらに、11月2日には講演会「『白樺』とその周辺」があり、近代日本の雑誌文化について学ぶ良い機会です。専門家から直接お話を聞けるチャンスですので、ぜひ参加を検討してみてください。

開催概要



  • - 期間: 2025年9月2日(火)-11月9日(日)
  • - 休館日: 月曜日(9月15日、10月13日、11月3日は開館)、9月16日(火)、10月14日(火)、11月4日(火)
  • - 時間: 10:00-17:00(入館は16:30まで)
  • - 料金: 一般800円(700円)、大学生600円(500円)、65歳以上の市民400円(300円)。高校生以下・障がい者およびその介護者は無料。団体の場合は割引あり。
  • - 会場: 茅ヶ崎市美術館 (〒253-0053 神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45)

この展覧会を通して、近代日本の美術と文化の奥深さを感じ、楽しんでいただければと思います。特別なイベントも多数用意されていますので、ぜひ足を運んでみてください。


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