「即採用ボタン」とは
2025-07-15 11:24:26

イタズラ応募が続出する「即採用ボタン」導入の背景と影響

イタズラ応募が続出する「即採用ボタン」導入の背景と影響



株式会社総研ホールディングスが導入した「即採用ボタン」制度が、予想外の問題を引き起こしています。 これは、希望する入社月と電話番号を専用のフォームに入力し、ボタンを押すだけで内定が得られるという斬新な採用方法です。 しかし、この制度がメディアで取り上げられた結果、増加したイタズラ応募により、採用担当者が深刻な影響を受けています。

即採用ボタン制度の背景



この制度が生まれた背景には、2016年の新卒採用における苦戦があります。初年度はエントリーが0という状態が続き、最終的に採用できたのはわずか3名。そこで、より多くの学生に興味を持ってもらうため、伝統的な採用方法を一新し、必要な要素だけを残したシンプルなアプローチが求められました。 それが「即採用ボタン」の導入につながったのです。さらに、社員のもとで実務を体験する「弟子入り選考」制度も採用し、これにより募集数は徐々に増加し、次年度には16名の学生を採用することに成功しました。

メディア露出による応募数の変化



今年5月、NHKと文化放送で「即採用ボタン」が取り上げられたことで、応募数が大幅に増加しました。しかし、その影響でイタズラ応募も増え、採用担当者は多大な心理的負担を抱えることとなりました。 特に、担当者の一人はイタズラ応募の対応に追われる日々の中で、ストレスを解消するために行ったテニス中にアキレス腱を断裂するという不運に見舞われました。

アキレス腱断裂の裏話



手術は無事に成功したものの、日常生活に支障が出る状態でリハビリに取り組む日々が続いています。さらに、同じく採用担当を担う1名の負担が増え、彼女の気持ちもますます重くなっているのが現状です。採用担当者の苦労は、一般の応募者にはなかなか理解されないものですが、実際にどれだけの負担がかかっているかを知ることが大切です。

悪質な応募の根源



イタズラ応募には、架空の電話番号だけでなく、他人の実際の電話番号が送られてくることもあり、これにより無関係な方々に迷惑がかかる事態にもなっています。株式会社総研ホールディングスは声明を出し、こうした行為を強く批判し、応募を自粛するよう呼びかけています。また、他の企業から「即採用ボタン」を真似しても良いかという問い合わせもあったそうですが、イタズラ応募のリスクがあるため、現在はその回答を保留にしています。

株式会社総研ホールディングスの概要



株式会社総研ホールディングスは、住宅リフォーム事業を行う「株式会社プロタイムズ総合研究所(サービス名:ヤネカベ)」や、不動産事業を展開する「株式会社ウチコミ」を管理・運営する持株会社です。 立ち上げから現在に至るまで、新卒採用の手法を模索し続けてきたその姿勢には一貫した vision があります。今後も、効果的な採用方法を探求し続ける中で、企業としての成長を目指していくことでしょう。

まとめ



「即採用ボタン」の制度は、新しい取り組みとして多くの可能性を秘めていますが、同時にその影響についても十分に考慮する必要があります。特に、採用活動を円滑に進めるためには、イタズラ応募などの問題をいかにして解決するかが今後の課題となります。これからの展開に注目です。


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