坂口安吾の新作
2025-11-18 11:32:31

坂口安吾の未書籍作品がついに書籍化!文学の再発見と地域活性化の試み

文豪の声、時を超えて



株式会社深水社は、日本の文学文化を未来へと継承するため、新たなプロジェクト「漱アーカイブ」を立ち上げました。このサイトでは、未書籍化・未収録の文豪の作品を調査・編集し、保存・公開を行うことを目指しています。そして第一弾として、坂口安吾の短篇集『盗まれた一萬円』がついに書籍化され、2025年11月12日より神奈川近代文学館で会場限定価格で販売されます。

漱アーカイブの取り組みとは?



近代文学の世界には、資料が点在し、これまで日の目を見なかった作品が数多く存在します。漱アーカイブでは、これらの稀少作品を見つけ出し、データ化し、さらには書籍化する作業を行います。文学作品は単なる文字の集まりではなく、その時代を反映し、文化の根源に触れることができる貴重な資源です。

地域の文化資源としての文学



漱アーカイブはまた、地域文化の振興にも寄与したいと考えています。文学作品がそれぞれの土地に根付くことで、人々のアイデンティティや誇りを育むことができるのです。近年、地域振興が重要視される中で、文学がその力を発揮することを目指しています。

坂口安吾氏の遺した作品



坂口安吾の名が表せし作品『盗まれた一萬円』は、実に1933年に発表されたもので、彼の探偵小説としては珍しい作品です。この作品は、安吾が26歳の頃に書かれたものであり、彼の若き日の思索やスタイルを垣間見ることができる貴重な資料です。現在までに未収録だったこの作品を、漱文庫が初めて書籍化したことは、文学ファンにとっても大きな喜びです。

書籍の概要



『盗まれた一萬円』は、下記の作品を収録しています。
  • - 盗まれた一萬円[全集未収録]
  • - ふるさとに寄する讃歌
  • - 黒谷村
  • - 逃げたい心

さらに、解説は実践女子大学の大原祐治教授が担当しています。

書誌情報

  • - 定価:5,995円(本体5,450円)
  • - 発行日:2025年10月20日
  • - ISBN:978-4-911556-00-9
  • - 掲載ページ数:136ページの四六判・上製本

この本は、神奈川近代文学館の特別展「没後70年 坂口安吾展」で会場限定特価5,000円で購入可能です。

今後の展望



深水社は、今後も未収録・未書籍化の文豪の作品を発見し出版を進めていく考えです。また、作家ゆかりの地とのコラボレーションを行い、地域文化の発信を積極的に行う予定です。これにより、文学が地域の魅力を引き出す手助けをしていきます。

文学とは時代を超えるものです。坂口安吾の作品を手にし、彼の思いを感じることで、私たちもまた彼の時代へと旅することができるのです。ぜひ、神奈川近代文学館に足を運び、安吾の足跡を辿ってみてください。詳しくは神奈川近代文学館公式サイトで確認できます。


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