阪急交通社がAI-BPO導入で全社横断的に変化
阪急交通社が2025年4月から導入するAI-BPOサービス「marutto1to1」により、ツアー予約数が驚異的に増加し、投資利益率(ROI)も160%に達しました。この革新的なサービスは、メールマガジン制作・配信にかかる作業時間をわずか10分の1に短縮し、業務の効率化を実現しています。
導入の背景と課題解決
阪急交通社は2023年に情報システム部門とウェブ戦略部門を統合し、デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略事業本部を設立しましたが、マーケティングにおける顧客データの活用が課題となっていました。特に、メールマガジン配信の質を向上させるためには、顧客データベースとの連携が不可欠です。アンケート調査で、メールマガジンが購買意欲に大きな影響を与える結果が示され、一方で人的リソースの不足が続いていました。
こうした背景から、AIを活用した業務変革の手段として「marutto1to1」の導入が決定されました。このサービスは、マーケターの仮説力や設計力をシステムに組み込み、プランニングから制作・実行、さらには改善提案までを自動化していきます。
「marutto1to1」の活用方法と運用体制
2025年4月に本格導入が開始されてから、首都圏の顧客向けのメールマガジンの約3分の1を「marutto1to1」に切り替えました。アクティブコアがターゲティング、訴求テーマ、メッセージ案、商品選定などのプランニングを担当し、阪急交通社のウェブ戦略チームがコンテンツの調整を行っています。このワークフローを通じて、実績をモニタリングし定期的なミーティングを実施、現場メンバーのアイデアも反映できる仕組みを構築しています。
拡大するサービス展開
首都圏での成功を背景に、アクティブコアは阪急交通社の関西圏でのサービス展開を既に開始しており、2026年度中には全国へ広げる予定です。またメールマガジンに限らず、LINEなどの複数のチャネルへの拡張も計画しています。これにより、もともと独立していた組織間での情報共有や施策の一貫性が高まる見込みです。
経営層も期待するDXの本格化
この成功により、阪急交通社の経営層はDXに本気度を高め、CRMを起点としたマーケティング戦略を持続可能に実行する計画です。旅行マーケティングの季節や地域、顧客に関する多様な知見をAIで蓄積し、人材育成や組織のナレッジ向上にも貢献していくことを目指しています。また、これまでの縦割りの組織を改革し、全体的な業務効率を高める取り組みも進行中です。
最後に
アクティブコアによる「marutto1to1」は、マーケティングの戦略を単なる施策にとどまらず、継続的な成長を促進するための強力な資産に変えてゆく可能性を秘めています。今後、阪急交通社がどのような新たな取り組みを見せるのか、その動向が非常に楽しみです。