横浜市歴史博物館の特別展「横浜の文化財」開幕
今年、横浜市歴史博物館は開館30周年を迎え、特別展「横浜の文化財 Yokohama Heritage ―まもり伝える地域の記憶」を開催します。本展は二部構成で、第一部「修復」に続いて、第二部「伝承」が6月14日からスタートします。この展覧会では、横浜の地域文化や伝統行事を通して、人々と共に受け継がれてきた物語を探ります。
伝承の魅力に迫る
「伝承」の部では、有形・無形の文化財にまつわる物語や、それが地域にどのように根付いているのかを考察します。歴史的背景を知ることで、地域の文化の深さやつながりを理解するきっかけを提供することが目指されています。まずは、展示のポイントをご紹介します。
1. モノが語る歴史ものがたり
博物館には多くの貴重な展示物が集まります。例えば、フジツボに囲まれたプロペラといった意外性のあるオブジェや、こわい表情をした木像などが、その由来を改めて考えさせます。これらはただの物ではなく、長い間にわたって地域の人々によって守られてきた証です。
2. 四季折々の横浜歳時記
地域の祈りや願いが込められた年中行事は、代々受け継がれてきました。実際の行事を再現した展示や映像を通じて、訪れる人々にその魅力を伝えます。例えば、八坂神社で行われるお札まき行事や、本牧での馬流しなど、地域固有の風習の美しさを知ることができます。
3. 場所にまつわる記憶
市内には長い間見守ってきた歴史ある場所が点在しています。それぞれの場所には古い伝承や記録が存在し、時代の流れと共に変化しています。本展示では文献資料や浮世絵、考古遺物などを使って、それらの記憶を紹介します。
充実の関連イベントも見逃せない
特別展にあわせて、興味深い関連イベントも盛りだくさんです。まず、7月には講演会やウォーキングイベントが開催されます。事前申し込みが必要ですが、歴史博物館の館長や学芸員による解説を直接聞ける貴重な機会です。
日時:7月5日(土)14:30~
講師:佐藤信
料金:600円
日時:(1)6/25(水)・(2)7/2(水)
料金:1,000円
また、伝統的な神楽の公演や地域文化についての講演会も計画されています。特に神楽公演は、地域の文化を感じる絶好の機会です。
各種イベントの詳細
1.
公演「神代神楽公演」
- 日時:7/19(土)
- 料金:1,000円
2.
講演「地域の文化財を未来に伝える」
- 日時:7/13(日)
- 料金:600円
さらに、無料のギャラリートークや街頭紙芝居デビュー講座も実施されるため、気軽に参加できるイベントもあります。
展覧会の概要
- Part 1:令和7年4月26日(土)~6月2日(月)
- Part 2:令和7年6月14日(土)~7月27日(日)
- - 開館時間:9:00~17:00
- - 休館日:月曜日
- - 会場:横浜市歴史博物館企画展示室
- - 観覧料:一般1,000円、高校・大学生700円
特別展は横浜の文化や歴史を再認識する絶好のチャンスです。ぜひ足を運んで、地域の誇りを感じてみてはいかがでしょうか?