高校生が紡ぐ『未来の味』キムチプロジェクトK
川崎市でキムチ専門店「おつけもの慶」を運営する有限会社グリーンフーズあつみが、川崎市立川崎高校とタッグを組み、3年目となる「高校生考案キムチ プロジェクトK」を始動しました。このプロジェクトは、地元の農産物や文化を活かして、若者の発想で新しいキムチを作り出すことを目指しています。
プロジェクトの目的と概要
「プロジェクトK」とは、川崎市、川崎高校、慶、キムチの頭文字をとった名で、地域活性化、食文化の継承、経営スキルの習得を目的としています。2023年から始まったこの取り組みでは、高校生が自ら考案したキムチの製作から販売までの全工程に携わります。具体的には、商品の企画から試作、販売体験に至るまで様々なスキルを学べる機会が提供されています。
今年度の活動では、まず3月には39人の生徒が工場見学を行い、継続的にプロジェクトの説明会が4月に行われました。5月から7月には工場長のアドバイスのもとで試作品が開発され、8月には慶の職人が選定した4品のキムチが商品化される予定です。続く9月には高校文化祭にて「キムチ選挙」が実施され、投票を通じて販売商品が決まります。
食のものづくりを体験する高校生たち
このプロジェクトでは、高校生たちが身近なものづくりを体験できます。原価設定や価格決定、さらには利益計算に至るまで、リアルな経営感覚を学ぶことができます。また、キムチ作りを通じて「食をつくる楽しさ」や「販売できる商品の価値」を実感する機会となっています。実際、昨年度考案されたキムチは全国で販売され、その反響はSNSやメディアにも広まりました。
さらに、当プロジェクトは地域との連携による持続可能な活動として「かわさきSDGs大賞2024」の優秀賞も受賞し、地域活性化の模範としても注目されています。
おつけもの慶の想い
おつけもの慶の代表取締役である渥美和幸氏は、「未来を担う高校生とともに、食を通じた学びと挑戦を続けています。今年もどんな『未来のキムチ』が誕生するのか、ぜひご注目ください」と語ります。将来的には全国規模でのキムチ甲子園を開催したいという意欲も見せています。
企業の歴史と展望
おつけもの慶は、青果商を営んでいた家業を背景に、川崎のコリアンタウンで人気の焼肉店「慶北苑」とのコラボレーションを経て、現在の形へと進化しました。川崎を中心に展開するキムチ専門店として「本場韓国のキムチ」に固執するのではなく、日本の食文化と融合した新しい形のキムチを提供し続けています。「野菜の数だけキムチがある」というモットーのもと、地域の食材を活かした多様な商品をラインナップしています。2025年には世界一のキムチ販売を目指し、「川崎から世界へ」をテーマに様々な活動を展開していきます。
まとめ
「高校生考案キムチ プロジェクトK」は、高校生と地域資源が共鳴し、新たな食文化を創造する取り組みです。今年も意欲的な活動が期待される中、ぜひあなたもこのプロジェクトの動向を見守ってみてはいかがでしょうか。魅力的なキムチたちが、あなたの食卓に新しい風を吹き込むことでしょう。
公式サイト:
おつけもの慶 |
有限会社グリーンフーズあつみ