夜巡諸羅城の魅力
2025-09-24 17:17:27

嘉義城隍廟「夜巡諸羅城」9つの城隍が集結して祈福する祭典

嘉義城隍廟「夜巡諸羅城」の魅力



台湾・嘉義で行われる「夜巡諸羅城」は、毎年恒例の壮大なイベントです。今年も9月22日(旧暦8月1日)に行われ、多くの人々が集まりました。この祭典は台湾全土から9つの城隍廟が一堂に会する機会で、信仰と伝統が色濃く表れています。

9つの城隍が集結



城隍とは、地域を守る神であり、嘉義城隍とその仲間たちが一緒に集まることは、信者にとって特別な意味を持ちます。今年は台湾府城隍廟、左営鳳邑旧城城隍廟、金門、澎湖、恆春、南方澳、台北、新竹の各地の城隍廟が集まりました。彼らは「府城威靈」「諸羅綏靖」「鳳邑顯佑」といった古くからの信仰精魂を体現し、一緒に祈りを捧げました。

伝統行列「夜巡」



「夜巡」では、官轎や囚車、そして死刑執行人が伝統的な行列を再現し、参加者たちはその様子に目を奪われました。城隍爺は「生死簿」や「孽鏡台」を展示し、その教えのもとに善悪を裁く様子が表現されました。この行列は、人々に「悪事をすれば報いを受ける」という信仰の教えを伝え、道徳を育む大切な役割を果たしています。

罪を償う「夯枷解厄」



祭りの中でも特に注目されたのは、「夯枷解厄」の儀式です。この儀式では自らの過ちを悔い、城隍爺に対して許しを請いました。参加者は「夯枷」と呼ばれる道具を身に着けて罪を公に認め、自らの清めを求めます。この行為は台湾全土で広く知られており、海外からの観光客も多く集まり、この宗教行事の一部として共に体験しました。

カーニバルのような活気



今年の「夜巡諸羅城」には、ストリートパフォーマンスコンテスト「人模鬼樣 神鬼魅影」や、全長100メートルの巨大な龍「九子陣」、さらには4メートル級の巨大な神将パレードも登場し、伝統的な儀式にカーニバルのエッセンスが加わりました。このような新しい試みは、若い世代の参加を促すと同時に、伝統文化をより身近に感じさせています。

黄敏惠嘉義市長は、夜巡が交通部観光署の『台湾観光双年暦』に登録されていることを強調し、台湾の宗教文化が世界に発信される重要なプラットフォームとしての役割を再確認しました。このイベントは、地域を超えて、世界とつながる文化の祭典として進化し続けています。

メディアの力



イベントは三立テレビの番組『宝島神很大』で全編生中継され、アナウンサー陳建安さんと邱子玲さんが詳細を解説しました。現場レポーターの阿白(劉胤含)さんの熱い実況も話題を呼び、RAINBOW株式会社の社長である大岡愛さんも出演。彼女は、実際の「嘉義城隍夜巡」に参加し、その文化の魅力を発信しました。大岡さんは、「台湾の人々の信仰に対する情熱を強く感じた。この経験をもとに、日本で台湾の魅力を伝えていきたい」と語りました。

嘉義城隍の「夜巡」は、ただの宗教行事を超え、地域と世界の文化交流の架け橋となっています。これからもその使命を果たしながら、多くの人々に愛されていくことでしょう。


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