呉竹荘グループが超高速凍結機「ZER0-03」を導入し目指す新たなホスピタリティの形
神奈川県横浜市に本社を構える株式会社ゼロカラの超高速凍結機「ZER0-03」が、老舗ホスピタリティ企業である呉竹荘グループの新たな取り組みに大きな役割を果たしています。呉竹荘は1948年の創業以来、宿泊施設やレストラン、ブライダル事業を展開し、多くの人々の生活を豊かにしてきました。近年のコロナ禍における旅行需要の変化を契機に、呉竹荘グループはさらなる効率化と品質向上を目指し、セントラルキッチンの設立を決定しました。
コロナ禍の影響と新たな挑戦
2022年に改装されたセントラルキッチンでは、大量調理の実現を目指して「ZER0-03」を導入。これは、食品の品質を維持しつつ効率的に調理を進めるための重要なステップとなりました。KTSアソシエーションの料理長である淺田恵一氏は、この取り組みの背景を詳しく説明します。
「私たちは、呉竹荘全体で効率化を図るために、徹底した品質管理のもと、大量調理に取り組む必要がありました。コロナ禍における需要の変化を見つめ直し、このセントラルキッチンの設立を決定したのです。」と淺田氏は述べています。
ZER0-03がもたらす凍結技術の革新
「ZER0-03」を導入した決め手について淺田氏は「凍結スピードが早く、品質を保ちながら効率的に調理できる点に魅力を感じました」と語ります。短時間での凍結により、鮮魚や野菜の色艶や食感が損なわれることなく、グループの各ホテルに供給することが可能となりました。
従来の冷凍庫では1~2日かかっていた凍結が、今ではわずか30分で完了し、業務効率が大幅に向上。月間3000〜4000パックの生産を目指していた当初の目標は、現在では6000パックを超える成果を上げています。
顧客からの高評価
新たに取り入れた食材や料理に対する顧客の反応は非常に良好で、特に旬の食材を使ったメニューが好評を博しています。淺田氏は、浜松市のブランドとうもろこし「甘々娘」を使った料理が特に好評だったという事例を紹介しました。
「瞬間冷凍により、旬の素材の味をそのまま提供できるので、多くのお客様から感謝の声をいただいています。」
今後の展望
今後、呉竹荘グループでは「どこで食べても呉竹荘の味」を実現するために、さらなる冷凍技術の活用を進めていく方針です。地元の病院向けの食事提供など、幅広い用途での活用も目指し、食の価値をより多くの場面で提供していきます。淺田氏は、「高品質な食材を、安心して楽しんでもらえるように、一層努力していきたい」と今後の抱負を語っています。
結論
呉竹荘グループの挑戦は、超高速凍結機「ZER0-03」を通じて新たなホスピタリティの形を生み出しています。高い品質と効率的な生産が両立することで、多くの人々に喜ばれる料理を提供し続ける彼らの姿勢は、今後さらに期待が寄せられることでしょう。