横浜の独自性を活かした有隣堂のベストセラーランキング
2024年12月13日に創業115周年を迎える株式会社有隣堂が、2024年の年間ベストセラーランキングを発表しました。この発表は、書籍業界における地域の文化や嗜好に対する理解を深める貴重な機会となっており、地域の皆様に対する有隣堂の取り組みが色濃く反映されています。
有隣堂が運営する「Book Store Central」
有隣堂は、売上データをリアルタイムで分析するために、自社開発のシステム「Book Store Central(BSC)」を導入しています。このシステムを使うことで、各店舗の売上動向や顧客のニーズを迅速に把握でき、効果的な店舗運営が実現されています。
2024年ベストセラーランキングについて
年間のランキングは2024年1月1日から12月31日までの販売データをもとに構成されており、書籍の部門では雑誌や文庫、コミックを除いた純粋な書籍の販売数が基準となっています。興味深いことに、全店舗の中でも特に目を引くのが、横浜に特化した書籍『地球の歩き方 横浜市 2025~2026』が2位にランクインしたことです。
『地球の歩き方 横浜市』の成功要因
この書籍は、横浜名物の「ハーバー」を手がける株式会社ありあけとのコラボレーションや、有隣堂限定の表紙カバーなどの展開により、多くの話題を生み出しました。また、YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」において、編集長の宮田崇氏が出演し、書籍の魅力がより広く伝わる取り組みがなされました。
アトレ恵比寿店の独自ランキング
有隣堂の店舗の中でもトレンドを発信するアトレ恵比寿店では、その客層が他店舗とは異なり、30代女性がメインターゲットとなっています。これに合わせた読書のニーズが集まり、キャリアやライフスタイルに関する書籍が注目される傾向が見受けられます。特に、プロフィギュアスケーター羽生結弦氏の写真集が2タイトルもランクインし、同店に特設コーナーが設けられるなど、独自の魅力を発揮しています。
R.B.ブッコローグッズの人気ランキング
さらに、有隣堂のYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」で展開するR.B.ブッコローグッズが好評を博しています。特に、年間7,500冊以上を販売した図案スケッチブックや新発売のオリジナルインクなど、ファンからの支持が非常に高いアイテムが揃っています。これにより、多くの人々にとって、手頃な価格とサイズの文具アイテムが身近な存在となっています。
地域社会への貢献を目指して
有隣堂は、これからも地域の皆様との連携を強化し、文化の発展に寄与する存在であり続けることを目指しています。新しい取り組みを通じて、地域貢献を意識した活動を行っていきたいと考えています。これからも、横浜の魅力を再発見しながら、多くの方々にご愛顧いただけるよう努めてまいります。