よこはま動物園での特別な体験
2023年2月11日、よこはま動物園ズーラシアで開催されたイベント「大人の遠足!よこはま動物園ズーラシアで学ぶ」で、自然環境や動物たちの未来について参加者が考える機会が提供されました。このイベントはパルシステム連合会とパルシステム神奈川の共同企画で、約259名の参加者が集まり、講演や意見交換を通じて動物と人間が共生する環境について深く学びました。
動物と人間の共生を考える
イベントには、よこはま動物園の村田浩一園長、飼育員の伊藤咲良さん、パルシステム神奈川の河瀬亜希さんが登壇し、動物園の役割や変遷について語りました。村田さんは、「動物園は観光地としてだけでなく、環境教育や種の保護の場でもあります。人間のライフスタイルを見つめ直し、再創造する場としての重要性があります」と述べました。
動物園の歴史は古代エジプトや中国にさかのぼり、ヨーロッパで発展してきました。ロンドンの動物園開園以降、科学的な研究を基にした教育型の動物園が世界に広がり、日本でも学問を基盤とした動物園の構想が進みました。この背景には、動物愛護の理念が根付いてからの変化も含まれています。国際的な組織である世界動物園水族館協会(WAZA)も、種の保護と動物の幸福を重視した方針へ転換していった経緯を説明しました。
動物園からのメッセージ
村田さんは、「動物園から社会を変えていく」というビジョンを持っており、「次世代に良い環境を引き継ぎ、消えゆく動物たちを保護することが求められています。私たち大人が自然の大切さを子どもたちに伝え、動物園への支援文化を育てることが重要です」と語りました。
ホッキョクグマの現状
さらに、伊藤さんはホッキョクグマの飼育とその環境問題についても触れました。彼女は、「私たちが日々行う健康チェックは、動物の生活の質を向上させるためには欠かせません」とし、「動物たちの食事や行動を観察することが、保護活動においても重要だ」と具体的な例を挙げて説明しました。
ホッキョクグマのライとイッちゃんの育成過程や食事の好み、成長に至るまでのさまざまな知恵を披露し、環境変化にも交流を持つ必要性を訴えました。「地球温暖化により海氷が減少し、野生動物の生存にも影響が与えられています」と指摘し、動物の飼育者としても積極的に行動を起こしていることを強調しました。
大人の動物園の楽しみ方
講演に続くクロストークでは、参加者たちが動物園の利用法や楽しみ方を語り合いました。ここで村田さんが示したアドバイスは、「動物を観察する時間を十分に持ち、自分のお気に入りの動物にじっくり寄り添うこと」。これに対し、伊藤さんは、季節による動物の表情の変化を楽しむ事も提案しました。
河瀬さんは、「動物園を定期的に訪れることで、異なる常識や感性を磨くことができる」と述べ、動物たちの不思議さを感じることの重要性を再確認しました。彼はまた、環境問題への認識を深めるために身近な自然への理解を深める必要性についても言及しました。
環境保全への取り組み
さらに、パルシステムグループは2023年に新たな環境政策を発表し、持続可能な社会の実現に向けた行動を強化しています。「脱炭素社会」と「自然共生社会」への取り組みを掲げ、参加者たちには日常生活における行動が大切であると再確認されました。このような意識を持つことで、私たちの未来を守るために貢献できるというメッセージが広がります。
動物園を訪れることは、単なるレクリエーションにとどまらず、動物と自然環境の重要性を学び、考え、行動するきっかけになるのです。これが何よりも重要なことです。