相模原協同病院に導入される最新ロボットの実証実験について

神奈川県では、「さがみロボット産業特区」として、地域の安全性や安心感を高めるため、生活支援ロボットの実用化を推進しています。最近、相模原協同病院において、様々な課題解決のためのロボットを導入する実証実験が行われることが決定しました。この取り組みは、県が選定した複数の施設から選ばれた2件のロボットを対象にしています。

採択されたロボットについて

相模原協同病院では、以下の2つのロボットが採択され、実証実験を行うことになりました。

1. 清掃ロボット「ONE S55（ワンエスゴーゴー）」
提供企業：株式会社アイティーシム
このロボットは、病院内の清掃業務を効率化し清潔に保つことを目的としています。特に感染症のリスクが高まる昨今、高度な清掃能力が求められています。

2. 搬送ロボット「CarryBot3（キャリーボットスリー）」と「LuckiBot Pro Autodoor（ラッキーボットプロオートドア）」
提供企業：株式会社アイティーシム
これらの搬送ロボットは、医療器具や薬品などの搬送を行い、医療スタッフの負担を軽減します。人手不足が叫ばれる中、この技術はスタッフたちの更なる効率向上につながることでしょう。

県の支援内容

神奈川県は、このロボット導入を促進するために、ロボット実装促進センターによるサポートを行います。具体的には、安全対策や現場に応じた運用方法を提案し、導入したロボットの効果検証を行うことが含まれます。また、ロボット企業には最大500万円（税込）の助成金が提供され、運搬費や改良費用をサポートします。これにより、導入企業の負担が軽減され、地域におけるロボット技術の普及が期待されます。

スケジュールについて

実証実験は2025年12月下旬から2026年2月中旬にかけて、順次行われる予定です。この期間は、清掃ロボットや搬送ロボットがどのように施設内で機能するのか、その効果を見極める重要な時間となります。

今後の予定

今後もさがみロボット産業特区では、さらなるロボット企業の募集を行います。具体的な募集期間は2025年10月9日から11月7日までとなっており、応募件数は8件が見込まれています。また、外部有識者による審査が行われ、選定が進められる予定です。これにより、引き続き地域の課題解決に寄与するロボット技術の導入が期待されています。