川崎市が家庭用太陽光発電の余剰電力買い取りを開始
川崎市が新たに、家庭用太陽光発電による余剰電力の買い取りを始めることになりました。この施策は、2025年11月7日からスタートし、川崎市が出資する地域エネルギー会社「川崎未来エナジー株式会社」が運営します。この取り組みは、地域で生まれる再生可能エネルギーを公共施設などに供給し、エネルギーの地産地消を推進することが目的です。
余剰電力とは?
この制度における「余剰電力」とは、固定価格買取制度(FIT)を使用せずに生産された電力のことを指します。この仕組みにより、家庭での発電量が自家消費を超えた際に、その電力を地域内で活用できるようになります。
地産地消に向けた取り組み
川崎市は2030年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目標に、再生可能エネルギーの地域循環を推進中です。市内で発生したごみを焼却して生成されたバイオマスエネルギーは、現在248の公共施設に供給されており、その電力は161校の小中学校にも届けられています。つまり、市民が出したごみが子どもたちの教育に貢献しているわけです。
さらに、学校においても太陽光発電設備の設置が進んでおり、これは地域における再生可能エネルギーの利用を促す取り組みの一環です。今年4月からは、大手ハウスメーカーが新築物件に太陽光発電を義務付ける制度も始まっており、地域全体で太陽光エネルギーの生成が進んでいます。
買取プランの詳細
川崎市が新たに導入する「かわさきみらい太陽光買取プラン」の概要は次の通りです。
- - 開始日: 令和7年11月7日(金)
- - 会社名: 川崎未来エナジー株式会社(川崎市幸区下平間347-1)
- - 対象: 川崎市内に設置されている家庭用太陽光発電の余剰電力
- - 買取価格: 1kWhあたり10.0円(税込)
- - 特典: 川崎市産の旬の農産物詰合せ(2,000円相当、送料別)
このサービスは専用のWEBサイトから申し込みが可能です。具体的な申込先は
こちら です。
まとめ
川崎市の家庭用太陽光発電の余剰電力買い取りは、地域の環境問題解決に向けた新しい一歩です。市民が参加することで、地域内の再生可能エネルギーの循環が促進され、よりクリーンな環境を実現できるでしょう。この取り組みを通じて、今後の川崎市のエネルギー政策における地産地消の流れが強化されることを期待しています。興味のある方は、ぜひ早めに申し込んでみてください。