岡山大学の新たな挑戦！J-PEAKS事業によるイノベーション推進の取り組み

岡山大学の挑戦！J-PEAKS事業による新たな研究基盤の形成

国立大学法人岡山大学が今、注目を集めています。2023年12月、同大学は文部科学省が支援する「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」（J-PEAKS）に採択され、これまでにない規模での大学支援を受けることになりました。この事業は約5年間で55億円の支援を通じて、日本の研究力を発展させることを目指しています。

岡山大学は、「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」をビジョンに掲げ、J-PEAKSを通じて地域における研究力の強化とイノベーションの創出を強力に推進していきます。先月発行された「岡山大学J-PEAKS MONTHLY DIGEST」第13号では、これらの取り組みに関する詳細が紹介されました。

研究基盤の強化

本号の巻頭特集では、研究基盤の強化や先端研究設備の共用化への取り組みが示され、「人機一体」のコンセプトが打ち出されています。これは、人間の知識と経験を最先端の技術と設備と組み合わせ、研究を支援する新しい体制を意味します。特に、岡山大学では「チーム共用」という形で、異なる職種間の協力体制を築き、全校での研究力の向上に努めています。

また、巻末に掲載されている「イチオシの研究設備」として、関連する設備についても多くの情報が提供されています。特に注目が集まるのが「飛行時間型質量分析装置compact」に関する共同利用の取り組みです。この装置は、様々な研究を支える重要な役割を果たしています。

組織・制度改革の推進

岡山大学は、J-PEAKS事業を通じて組織・制度改革も進めています。単なる研究開発拠点ではなく、大学全体の機能を強化し、社会に貢献するための改革を進めるという姿勢が明確に示されています。これにより、従来の組織の枠にとらわれない新たな研究環境を構築することを目指しています。

岡山大学総合技術部の栗本有紀子課長は、「研究を支える仕組みの進化と地域とのつながりが非常に重要です」と述べており、その考えが大学内の様々な取り組みに反映されています。

地域との連携と未来への期待

岡山大学の目指すのは、地域中核大学としての役割を果たすことです。そのための取り組みとして、地域との連携を深め、共に新たなイノベーションを創出する場を作っていくことが重視されています。栗本課長は、地域に対する貢献や大学の研究力強化が重なり合うことで、ワクワク・ドキドキするような新たな活動が生まれることに期待を寄せています。

J-PEAKS事業の成功は、岡山大学の未来を形作る大きなステップとなるでしょう。国内外の様々なステークホルダーとの連携を通じて、全ての関係者が喜びを分かち合えるような取り組みが進むことが期待されます。