母の日に思うこと、家事育児の負担軽減を求める声が高まる
2025年4月14日から4月20日にかけて、株式会社キッズラインが行ったアンケート調査によると、昨年の母の日において大多数の母親が家事育児の負担が普段と変わらなかったと感じていることがわかりました。具体的には、80.1%の母親が「昨年の母の日は、家事・育児負担は普段と変わらなかった」と回答しています。この調査は、全国の605名の母親を対象に実施され、様々な意見が寄せられました。
昨年の母の日、印象に残らない日が多数
調査によれば、「普段より軽減された」という母親はわずか5.7%で、むしろ「負担が増えた」と感じた人も2.5%存在しました。「覚えていない」という返答も11.7%あり、多くの家庭で母の日が特別な日として認識されていないことが分かります。サンプルからは、子どもから手紙やカーネーションをもらった、夕食を家族が作ったなどの喜びの声も見受けられましたが、それでも日常と変わらないと感じる母親が多かったことが印象的です。
今年の母の日、家族に望むサポート
一方、今年の母の日に「家族にやってもらえたら嬉しいこと」を尋ねた結果、最も多かったのは「ひとりで過ごす時間を作ってもらいたい」という意見でした。この回答は43.8%に及び、次いで感謝の言葉や食事の準備をしてもらいたいという意見が続きました。これにより、母親がリフレッシュのための時間や心配りを求めている姿が浮き彫りになりました。
ひとり時間でのリフレッシュ
「ひとりで過ごす時間が欲しい」という声には、具体的にマッサージや整体、美容院でリラックスを求める意見が多くみられました。母親たちにとって、この「ひとり時間」は心身のリセットの重要な時間であり、普段の育児や家事で疲れた自分を取り戻す機会ともいえるでしょう。
家事育児の負担は依然として偏っている
さらに、家庭における家事と育児の分担状況についても調査が行われました。「母親:それ以外の人」の比率を聞くと、31.7%の家庭が母親が9割以上を担っているとの結果が出ました。これは、依然として家事育児は母親に偏っていることを示す結果です。家庭での分担意識が求められる中、サポート格差も浮き彫りになってきました。
サポートの差が生活を左右する
多くの母親たちが寄せる切実な声の中には、家庭内のサポートの有無が母親の生活やキャリアに多大な影響を及ぼしているという意見がありました。実家が遠方で頼れない家庭や、夫が多忙で育児に絡まない家庭を持つ母親たちの声は、非常にリアルで説得力があります。
家事育児に必要とされる支援策
家事や育児の負担を軽減するための取り組みには、民間のベビーシッターや家事代行サービスの利用が求められています。具体的には、ベビーシッター利用料の公的助成制度の充実が51.6%に上るなど、母親たちは経済的な支援を強く望んでいることが分かりました。これにより、もっと多くの家庭が必要なときにサポートを受けられる体制を整えることが急務といえます。
今年の母の日をきっかけに
今年の母の日は、「どう過ごしてもらうか」を家族で話し合うよい機会です。母親に特別なことを負担なく享受してもらうためには、家族全員が協力し、支え合うことが大切です。ここで紹介した調査結果を基に、家庭内での会話が進むことを願っています。何より、家事育児におけるサポートの重要性を再認識し、日々の負担を軽減するクリエイティブな方法を考える機会としたいものです。