日清オイリオ横浜磯子事業場が水素混焼型の新設備を運用開始
日清オイリオグループ株式会社(社長:久野 貴久)とJFEエンジニアリング株式会社(社長:福田 一美)は、2025年4月1日より、日清オイリオ横浜磯子事業場において新たに水素混焼に対応した8MW級コージェネレーション設備の運用を開始しました。この取り組みは、日清オイリオがカーボンニュートラルの達成を目指す中で、新しいエネルギー供給の基盤となるものです。
水素混焼対応型コージェネレーション設備の概要
この新しい設備は、JFEエンジニアリングが設計し、設置したエネルギーサービス用設備です。特に、都会的な環境においても合理的かつ省スペース化された配置が可能であり、国内で初の試みともされるこのシステムは、安定したエネルギーの生成を実現します。今回導入されたカーボンニュートラルを見据えた設備は、電気と熱エネルギーを効率的に生成できるため、食用油の生産において非常に効果的です。
2050年に向けた持続可能なエネルギーの供給体制
日清オイリオは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた目標を掲げており、このコージェネレーション設備はその重要な一歩です。エネルギーを効率よく生成し、食用油の製造プロセスに必要な熱エネルギーのニーズを満たすとともに、将来的には水素を活用したエネルギー供給へと進化させる計画です。2030年ころから本設備の水素利用を開始し、2027年以降は水素を主要なエネルギー源とすることを目指しています。これにより、持続可能で環境に配慮した生産体制を確立できる見通しです。
水素社会へのステップ
日清オイリオは水素の導入を「フィールド」とし、これにより水素社会の実現を目指します。HYDROGEN READYの概念を早期に確立し、非化石エネルギーの利用を進めることが、今後の重要な課題となります。
一方、JFEエンジニアリングは、エネルギー分野での新技術の導入を通じ、顧客のカーボンニュートラル実現をサポートするためのソリューションをワンストップで提供しています。
結論
この新たなコージェネレーション設備は、日清オイリオが追求する持続可能なエネルギー供給の未来に向けた鍵となるプロジェクトです。私たちの生活を支える食用油の製造過程においても、環境への配慮が一層求められる中で、日清オイリオの取り組みは他業種への励みとなることでしょう。今後もこの動きを注視していくべきです。