「ドリームナビゲーター」プログラムの意義
神奈川県横浜市にある特定非営利活動法人JAMネットワークが実施する自立支援プログラム「ドリームナビゲーター」が、2026年度ロート子どもの夢基金の第3回助成先に連続採択されました。このプログラムは、児童養護施設で生活する高校生たちを対象に、自立を助けるための多様な支援を提供しています。
背景と課題
日本では、児童養護施設で育つ子どもたちは、高校卒業と同時に退所し、家族からの経済的および精神的な支援がないまま自立を求められます。そのため、社会に適応するのが難しい現実があります。特に、約70%の子どもたちが虐待経験を持ち、約半数は就職後1年半以内に離職するというデータが示しています。この現象の背後には「助けて」と言える力や、自分の気持ちを伝える力が培われていないことが影響しています。
プログラムの特徴
「ドリームナビゲーター」プログラムは、これらの課題に対して「言語化」「実践」「ロールモデル」という三つの支柱を用いてアプローチしています。5ヶ月間かけて、参加者たちは「自分にできるかもしれない」という実感を持てるようになることを目指しています。知識を伝えるだけではなく、実際に体験することで自信を育てるのです。
成果と参加者の声
2025年度には、関東地域の5つの施設から7名の高校生が参加し、全員が最終発表を行いました。事前と事後の自己評価において、参加者たちに著しい変化が見られました。例えば、「自分の意見を皆の前で発表できるようになった」との回答は全員でした。また、「初対面の人に自分から話しかけられるようになった」という回答も5名あり、失敗を恐れず挑戦する態度の変化も見られました。参加者からは「将来の不安が減った」「コミュニケーションを通じて自分が変わった」といった声も寄せられています。
職員の反応
施設の職員もプログラムの効果を実感しています。「自信を持てるようになった生徒が、自ら外出できるようになった」といった具体的な成果を挙げています。また、「自分の進むべき道を見つけた生徒が、専門学校への下見に行く決意をした」といった感想もあり、プログラムが直接的な支援を生んでいることが明らかです。職員満足度の調査でも高得点を記録し、他施設への推奨の声が高まっています。
2026年度の新しい挑戦
プログラムは今年度も進化を遂げます。2026年度は「点」から「面」への支援拡大を目指し、具体的には以下の3つの新しい施策が導入されます。
- - A: 子ども直接支援 上級生に向けたモノづくり体験を新設し、職業訓練の機会を提供します。
- - B: 職員向け研修 オンライン研修を実施し、支援の質を向上させることで、より多くの子どもたちに恩恵をもたらします。
- - C: 循環モデルの構築 嘉陽参加者をスタッフとして活用し、相互支援ネットワークを形成します。
最後に
未成年の頃から社会で自立する力を養うための「ドリームナビゲーター」プログラムは、逐次進化を続けていきます。これからも多くの子どもたちが自分の未来を切り拓くために、支援の輪を広げていくことを期待しています。しかし、これには皆さんのご協力も必要です。ぜひGiveoneサイトを通じて、寄付などでの応援をお願いします。このプログラムを通じて、児童養護施設の子どもたちが自らの力で未来を描けるよう、共に支えていきましょう。