新たな顔認証システム『EdgeFACE』の誕生
2025年1月16日、株式会社トリプルアイズとイノテック株式会社は、新たなエッジ顔認証システム『EdgeFACE』を共同で発表しました。この技術は、クラウドに頼らず、産業現場でのセキュリティと利便性を両立させることを目指しています。
顔認証AIと国産エッジPCの最適な組み合わせ
トリプルアイズは2019年に顔認証ソリューションの提供を開始し、これまでに多くの大手企業や自治体に導入されてきました。ユーザーが「手ぶらでOK、暗記不要」の非接触認証を享受できるような環境を整え、その成果は全国約2000の拠点で記録されています。
新しく開発された『EdgeFACE』は、同社の先進的な顔認証技術と、信頼性の高いイノテックの産業用エッジPCを組み合わせたもので、特に工場などのセキュリティニーズに応えるべく設計されています。クラウドを介さないことで、外部との情報連携が不要であり、認証速度も向上するなど、さまざまな利点があります。
従来の顔認証製品が抱えていた課題解消
従来の顔認証製品は、特定の業界向けに設計されたものが多く、初期投資が高い、スモールスタートが難しいという課題を抱えていました。しかし、『EdgeFACE』はMOQ(最小発注数)1台からの導入が可能で、必要なハードウェアとソフトウェアがパッケージ化されています。これにより、中小規模の企業でも気軽に導入することができる新しい選択肢が提供されます。
手軽さが生むビジネスチャンス
『EdgeFACE』の最大の特徴は、迅速な開発と運用が可能である点です。産業用エッジPCとSDKがセットになっており、カメラを接続すればすぐに利用開始できる手軽さが魅力です。月額料金や従量課金といった追加コストも発生しないため、企業にとっても導入しやすいシステムと言えるでしょう。
高い信頼性を誇るイノテックのエッジPC
イノテックが提供する『EdgeFACE』搭載の産業用エッジPCは、すべて自社設計・国内製造を徹底した「INNINGS」ブランドです。これにより、高い信頼性を求められる医療や社会インフラでも安心して使用することができます。さらに、第13世代インテルCore「Raptor Lake-P」を採用したことで、エッジ環境でも高い処理性能を実現しています。
まとめ
「EdgeFACE」は、これまでの顔認証システムにおける様々な課題を解決する新たなソリューションです。DXの推進が求められる中、製造現場のセキュリティ強化や効率化に向けて大きな期待が寄せられています。このシステムがもたらす新しい可能性に足を踏み入れるチャンスです。