低コスト放射線センサー
2025-09-09 11:10:15

次世代太陽電池を活用した低コスト放射線センサーの開発

次世代太陽電池で実現した新しい放射線センサー



神奈川県相模原市に本社を置く株式会社PXPは、太陽電池を利用した低コストの量産型放射線センサーを開発しました。この革新的なセンサーは、研究開発を行っている国立研究開発法人理化学研究所や東北大学と共同で製作され、特に医療や原子力分野での活用が期待されています。ベースとなるのはペロブスカイト型やCIGS型(銅インジウムガリウムセレン)と呼ばれる次世代型太陽電池です。

発表の概要とセミナーの日程


2025年の9月7日から10日まで名城大学の天白キャンパスで開催される第86回応用物理学会秋季学術講演会で、PXPはこの放射線センサーの開発成果を発表します。特に9月10日の13:30から16:00にかけて、放射線発生装置や検出器開発に関するカテゴリーで成果を報告することが決まっています。

太陽電池の新しい利用法


もともと太陽電池は、太陽光を電気に変換するデバイスとして広く利用されていますが、近年の研究で、放射線にも応答し発電する特性が明らかになりました。ペロブスカイト型やCIGS型の太陽電池は特に高い放射線耐性を持つため、非常に高線量の環境でも安定して機能します。これにより、外部電源を必要とせず、長期間にわたる現場設置にも適しており、医療や工業分野での実用化が期待されています。

センサーの特長


株式会社PXPが開発したセンサーは、一般的なセンサーと比べて薄く、軽量であり、曲げることが可能です。これにより、通常の設置が難しい場所でも簡単に取り扱え、多様な環境で活用できるのが特徴です。特に、人体に直接設置することで、放射線の影響をリアルタイムでモニタリングすることが可能になります。元々の用途に加え、今後は原子力分野や防災活動、さらには宇宙開発に至るまで、その展開が期待されています。

未来への展望


PXPは、今後の研究開発を通じて、この太陽電池型放射線センサーの実用化を加速させ、医療や防災、宇宙開発などの幅広い領域で貢献していきたいと考えています。技術の進歩に伴い、放射線管理の質が向上し、より安全な社会を実現する手助けとなることが期待されます。

これからも株式会社PXPの動向に注目し、さらなる技術革新による社会的貢献を期待しましょう。

株式会社PXPは、2020年7月に設立され、代表取締役社長の栗谷川悟が率いる企業です。詳細については、公式ホームページ(https://pxpco.jp/)およびSNS(https://x.com/pxp_en)をご覧ください。


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