薬剤師会と「人生会議」連携協定の締結
横浜市と横浜市薬剤師会は、地域医療のさらなる充実を図るために、「人生会議(ACP)」の普及を目的とした連携協定を結びました。この協定には、会員薬局のすべての店舗(約1,000店舗)での「もしも手帳」の活用が盛り込まれ、市民が自分らしい人生を送るためのサポートが期待されています。
「人生会議」とは?
「人生会議(ACP)」は、もし自分が病気で意思を表明できない状況になったときに備え、自分が望む医療やケアについて、家族や信頼できる人と事前に話し合い、共有しておく取り組みです。このプロセスは、より自分らしい生活を送るために非常に重要です。特に、日本では病気や死について話すことが難しいと感じる方が多く、そういった中でこの取り組みは一層価値を感じます。
横浜市では、「もしも手帳」というツールを通じて、こうした話し合いを進めやすくする取り組みを行っています。この手帳により、思いや希望を簡単に伝えることができ、累計で50万部が配布され、多くの市民に利用されています。
連携協定の内容
協定の締結日は令和8年4月6日。この協定に基づいて、以下の具体的な取り組みが行われます。
1.
「もしも手帳」の普及啓発:会員薬局全店舗で調剤時、市民向け講座、イベント等において、手帳を活用し、ACPについて広く認知されるよう働きかけます。
2.
人材育成:市民への普及啓発が行える人材の育成を目指し、薬剤師向けの研修を実施し、実際の活用状況や成功事例を共有します。
これにより、地域医療の一翼を担う薬剤師が主体となり、地域の方々が安心して医療と向き合うための基盤が形成されることでしょう。
横浜市薬剤師会について
横浜市薬剤師会は、地域に根ざした医療支援を行っています。会員数は約1,000店舗で、市民に寄り添った長期的な患者支援や在宅医療の提供を通じて、地域の健康を支えています。会長の坂本悟氏は、薬剤師及び薬業関連者の倫理や学術水準を高め、地域の福祉向上に貢献することを目指しています。
「もしも手帳」について
「もしも手帳」は、誰でも手軽に自分の希望を確認・伝えられるツールです。ご自身が望む治療やケアの内容、他者に話し合ってもらいたい相手、望む生活環境についての3つの質問に答えることで、具体的に思いを明文化します。この手帳はお薬手帳や診察券を収納できるカバー形式で、地域の役所や医療機関で無料配布されています。
お問い合わせ
さらに詳しい情報や協定の進捗については、横浜市医療局地域医療課在宅医療連携担当の石川までお問い合わせください。電話番号は045-671-3609、FAXは045-664-3851、メールは
[email protected]です。
この協定により、横浜市がより一層「もしも」に備える体制を整え、市民が自分らしい人生を全うできる環境が築かれることを期待しています。