岡山大学が推進する医療研究を支える技術職員の力
岡山大学(本部:岡山市北区)は、2025年8月5日、鹿田キャンパス基礎医学棟にて第86回医学系技術課鹿田研修会を開催しました。この研修会は、技術職員の技能向上を目的としたハイブリッド形式のイベントで、最新の研究トピックスを共有する大切な機会です。
研修会では、医学系技術課に所属する技術職員が、各自の業務内容や出張報告をプレゼンテーション形式で発表しました。この取り組みは、技術職員間の知識共有を促進し、研究支援力の向上を図るものです。
研修会の冒頭では、技術副総監の佐藤法仁氏が挨拶を行い、長年続いてきたこの研修会が、参加者の前向きな姿勢とスタッフの協力によって支えられていることへ感謝の意を表しました。彼はさらに、「新しい研究大学を共に築いていきましょう」と参加者を鼓舞しました。
技術職員の多様な発表内容
研修会は、いくつかの発表で構成されています。まず、技術主任の塚野萌美氏が「未経験から技術職員の世界に飛び込んでみた」と題して、自身の経験を語りました。次に、岩佐哲志氏が「私の業務と担当機器紹介」を行い、各機器に対する理解を深めました。池田志織技術専門職員は「医学部共同実験室および細胞組織学分野での業務」に焦点を当て、彼女の専門分野について詳しく解説しました。最後に、木村亮太氏が「出張報告」を行い、献体実務担当者研修会での経験を共有しました。
発表後には質疑応答が設けられ、参加者間で活発な意見交換が行われました。「透過電顕の試料作製における重要なポイントは何ですか?」や、「機械の保守で部品調達に関する課題が発生した場合、どのように対応するか?」といった具体的な質問が寄せられ、技術職員の交流が一層深まりました。
技術職員のスキル向上と未来への期待
岡山大学の総合技術部は、技術職員間の連携強化に努め、多様な研修プログラムを通じてスキルアップを図っています。最近では、東京科学大学が行っている「TCカレッジ」にも参画しており、高度専門人材の養成に取り組んでいます。医工系コースを開講し、戦略的な取り組みを進めています。
今後も、岡山大学は地域中核・特色ある研究大学として、地域や社会と共に革新を進めていくことを目指しています。技術職員の活躍を通じて、より良い社会の実現に貢献することを期待しましょう。
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岡山大学の取り組みは、今後の医療研究のさらなる発展に寄与するものと確信しています。技術職員一人ひとりが、研究の未来を切り拓く重要な役割を担っていることを忘れてはなりません。