TECROWD90号ファンド、足立区に新たな福祉施設を開発
不動産クラウドファンディングを手掛けるTECRA株式会社が、東京・足立区南花畑に新たな福祉施設を建設するプロジェクト「TECROWD90号ファンド」を発表しました。このファンドは、障がい者グループホームと医療対応ナーシングホームの複合型施設を設けるもので、国内キャピタルゲイン型のファンドとして注目を集めています。
ファンドの概要と運用スケジュール
TECROWD90号ファンドは、2025年12月2日に一般募集を開始し、募集金額はおかげさまで全額集まり、終了しました。このプロジェクトでは、2棟の施設を建てることが目的となっています。具体的には、日中サービス支援型の障がい者グループホームと、医療的ケアが必要な方のための医療対応ナーシングホームを設置します。
このプロジェクトは、運用期間中に設計および建築確認を行い、完成後は福祉施設用地として売却する計画です。その上で、配当や元本の償還が行われる予定です。
施設の特徴
この福祉施設では、24時間365日の支援体制が整えられています。障がい者グループホームでは、地域で安心して暮らすための住まいを提供し、特に重度障がいを持つ方や日中の通所先がない方でも利用できるよう配慮されています。生活全般をサポートし、安心して過ごせる環境を整えることが目的です。
一方、医療対応ナーシングホームでは、高い医療依存度を持つ利用者に向けて、介護と医療を一体で提供する体制が整備されています。常駐の看護師が24時間体制で見守り、必要な医療的ケア、例えば点滴や吸引、胃ろう等の対応ができるため、安心して生活を営むことができます。
優先劣後構造について
このファンドの特色は、優先出資に加えて劣後出資を組み込むことで、投資家の元本を守る仕組みがあります。劣後出資者が損失を先に負担するため、不測の事態が生じた場合でも、投資家に対するリスクを軽減できる設計となっています。これにより、安心して出資できるプロジェクトとして、多くの注目を集めています。
今後の展開
運用期間は2025年12月11日から2026年6月10日までとなっており、最終的な償還および配当日は2026年7月10日が見込まれています。すでに数社の有力な売却先候補があり、これからの進捗に期待が寄せられています。
TECROWDは、投資を通じて社会貢献を促進するその取り組みを進めており、多くの人々にとって安心できる地域社会の実現を目指しています。今回のファンドを通じて、障がい者支援施設が具体的に形になることが期待され、地域の福祉向上に寄与することが大きな目的とされているのです。
このようなプロジェクトが進むことで、地域の住民が安心して暮らせる社会の実現に向けて、一歩を踏み出すことができるでしょう。