大矢部みどりの公園 — 新しい交流の場が誕生
神奈川県横須賀市に、2028年4月に新たな都市公園「大矢部みどりの公園」がオープンする予定です。このプロジェクトにおいて、株式会社日比谷花壇が主導企業として、地域の歴史や自然を活かした公園整備と運営を行います。その基本協定が、2025年11月25日に横須賀市と締結され、いよいよ事業が動き出します。
1. 事業の背景と目的
大矢部みどりの公園は、かつて旧日本軍の弾薬庫として利用されていた跡地に位置し、かつての歴史と豊かな自然環境が残されています。横須賀市はこの場所を国有地から取得し、地域のウェルビーイングの実現を目指し、自然環境を生かした都市公園として整備を進めることとなりました。公園は、住民同士の交流や地域の活性化、さらには災害時の拠点となることを目的としています。
2. コンセプトと実施方針
公園のコンセプトは『MEZAME VALLEY~大矢部の目醒め~』です。「人と人」「人と自然」「人と歴史」という3つの関係性を重視し、利用者が体験し学べる空間をデザインします。具体的には、芝生広場、レストラン、体験施設、防災拠点などが設けられ、多世代が関与できる場所を目指します。
3. 施設紹介と特徴
公園の中心には「大屋根」と呼ばれる大規模な施設があり、災害時には物資配送の拠点としても機能します。また、約1,000㎡の広さを持つこの施設は、周囲の自然環境に溶け込むようなデザインが施されています。さらに、地元の農産物を使った地域マルシェや、子供向けワークショップも実施され、地域の人々が集まる場所になります。
歴史にゆかりのある「祈りのテラス」も設置され、三浦一族の歴史を学ぶことができる場となります。また、「マインドフルネステラス」では、座禅やヨガを楽しむプログラムが組まれ、地域の人々が自然の中で心を落ち着けることができる空間となります。農業体験ができる「農ライフバレー」もあり、地域住民が農業の喜びを分かち合う場が生まれます。
4. イベントと交流
この公園では、広大な5,000㎡の芝生広場が設けられ、ピクニックやヨガなど、地域の人々が自由に楽しむことができる空間となります。幅広い世代が楽しめる遊具も設置される予定で、様々なイベントも行われる予定です。
5. 事業のスケジュール
事業は2025年度から始まり、設計および整備が進められます。2028年4月の供用開始を控えて、各段階での認定や協定の締結が行われ、その後2047年3月31日までの管理運営を経て、地域の文化として育てられていくことが期待されます。
6. 日比谷花壇の役割
日比谷花壇は1872年に創業し、公園の管理運営を通じて地域貢献を果たしていく意向です。個性豊かな経験を持つ企業グループが集まり、横須賀市の魅力を引き出し、訪れる人々に楽しんでもらうための新しい価値を創造していきます。
新しい「大矢部みどりの公園」が開く未来に、私たちの期待が集まります。地域の自然や歴史を体感し、心豊かな時間を過ごす場として、多くの人に利用されることを楽しみにしています。