AIツールが変える研究の未来と働き方改革の可能性
2025年5月29日、パシフィコ横浜ノースで開催された第126回日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の一環として、カクタス・コミュニケーションズによるモーニングセミナーが行われました。このセミナーのテーマは「執筆アシストなどのAIツール導入がもたらす働き方改革へのインパクト」。 参加者は熱心に耳を傾け、会場は立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。
セミナー内容の概要
セミナーは、国立成育医療研究センターの小児外科系専門診療部の守本倫子先生が進行役となり、福井大学の坂下雅文先生とカクタス・コミュニケーションズの岩田健太郎が登壇しました。
第一部:坂下雅文先生の講演
第一部では、坂下雅文先生が福井大学病院の研究支援センターにおける活動を紹介。AIツールPaperpalのトライアル導入事例やその成果について詳しくお話しいただきました。坂下先生は、大学全体でのPaperpal導入に至る過程や、トライアルを通じた実体験を基にした英文症例報告執筆サービスの感想を共有しました。
第二部:岩田健太郎氏のプレゼンテーション
続いて、岩田氏からはPaperpalの特長や他のAIツールとの違いについて説明され、具体的なケースレポート執筆への応用方法が紹介されました。また、エディテージの英文症例報告執筆支援サービスについても触れられ、参加者はその内容に興味深々でした。
AIツールの導入がもたらす成果
セミナー後には、AIツールが臨床現場に与える影響についての意見交換が行われ、参加者は活発に意見を交わしました。終了後に実施されたアンケートでは、なんと98.07%の参加者が自身の組織でPaperpalを導入したいと回答。このことからも、AI支援ツールの効果が強く支持されていることが伺えます。
AIツールの導入は、単なる効率化にとどまらず、医療従事者が臨床や研究に集中できる環境を整える有効な手段です。カクタス・コミュニケーションズは今後も、研究者の生産性向上に向けたサービスの開発と提供に注力していくと述べています。
エディテージとカクタス・コミュニケーションズの紹介
カクタス・コミュニケーションズは2002年に設立され、科学コミュニケーションとテクノロジーを駆使して、研究への資金調達や論文の出版支援を行っています。その主力ブランドであるエディテージは、数学・科学など様々な分野の研究者に対して、英文校正や翻訳、出版支援サービスを提供し、累計300万人以上の研究者をサポートしています。また、AIプロダクトとしてPaperpalを展開し、出版された論文は200万件を超えています。
Paperpalは、AI技術を駆使した英語論文執筆支援ツールであり、専門家による校正ノウハウをもとに、正確で文脈に合う英語表現を提案することができます。これにより、研究者はよりスムーズに自身の研究成果を発信することが可能となるのです。
カクタス・コミュニケーションズは、今後もテクノロジーと専門知識を融合させ、より良い研究環境の実現を目指していく予定です。