職員の絆を深め、離職率低下に導く親睦会活動の取り組み
社会福祉法人元気村グループが運営する特別養護老人ホーム「横濱かなざわ翔裕園」は、職員間の親睦活動に力を入れ、離職率の低下を目指しています。2021年に開設されたこの施設では、開設当初から高い離職率が問題となっており、特に「人間関係」の悪化が主要因であることが明らかになりました。新型コロナウイルスの影響もあり、職員同士の交流は限られたものとなっていたため、改善が必要とされていました。
親睦会活動の発足と実施
その対策として、2023年に親睦委員会が設立され、職員がどのような活動を希望しているのかアンケートを通じて調査しました。その結果をもとに、毎月1回、職員が業務を忘れて自由に交流できる場を設けることに決定。振り返りの活動を行うことで、内容の改善をはかり、職員の満足度調査をもとにフィードバックを得ることで活動の質を向上させてきました。シフト調整の工夫により、全ての職員が参加しやすい環境も整えています。
参加イベントとその影響
特に功を奏したのがボウリング大会です。このアクティビティに参加した職員からは、「普段関わらない人とコミュニケーションがとれた」「名前を覚えるきっかけができた」といった声が上がっています。実際に、参加者の中には「今年辞めようかと思っていたが、もう少し頑張る気持ちになった」という感想もあり、親睦会が職員のモチベーションを高める一助となっていることが伺えます。また、昼食時に行われたバーベキューイベントには、育児中の職員からも好評を得ています。
このような場を通じて、職員間の意見交換が活発になり、以前は数人しか知らなかった職員の名前を覚えるといった具体的な変化も見られるようになりました。調査結果によると、参加者の多くが以前よりも多くの職員と親しくなったと回答しています。
改善点と今後の展望
親睦会の成功を踏まえ、さらなる参加促進のために声掛けやポスター掲示を強化し、企画内容に多様性を持たせることで、参加する職員を増やす工夫を凝らしています。ただし、「特定の職員ばかりが集まる」という課題もあり、この点についても改善が求められています。今後は、より多くの職員が気軽に参加できるような企画を検討し、職場環境のさらなる向上を図ります。
終わりに
親睦会活動が行われることで、横濱かなざわ翔裕園の職場環境は着実に改善されてきています。離職率の低下に結びつく取り組みとしてはまだ道半ばですが、引き続き職員の声を反映した活動を企画し、働きやすい職場を目指して努力していきます。職員同士の信頼関係を深めるだけでなく、他の施設との交流の場としても機能しているこの活動は、今後もますます重要な役割を果たすことでしょう。
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社会福祉法人元気村グループについて
1993年に埼玉県鴻巣市で開園し、「共に生きる」を理念に掲げる当法人は、8つの社会福祉法人を展開しています。それぞれの利用者に寄り添った「感動介護」を実現していきます。