アンリツが新たに提供する通信品質評価ソリューション
アンリツ株式会社は、クラウド環境における通信品質を正確に測定できる新しいソフトウェアソリューション「Virtual Network Master for AWS MX109030PC」を発表しました。このソリューションは、Amazon Web Services(AWS)上で動作し、仮想環境に特化した測定ツールとして、急速に進化するデジタルエコノミーに対応します。
通信品質の評価
現代のネットワークインフラは、クラウドサービスの普及や仮想化技術の進展により、大きく変わりつつあります。特にクラウド環境では、サーバーやスイッチなど仮想レイヤーの影響が強く、従来のハードウェア測定器では評価が困難なケースが増加しています。そのため、アンリツは仮想ネットワーク測定ソリューションの開発に取り組みました。
「Virtual Network Master for AWS」は、遅延、ジッタ、スループット、パケットロス率といった基本的な通信品質指標を、片方向および往復で適切に測定することが可能です。これにより、アプリケーション間の実効品質を正確に把握し、視覚化することが可能となります。
ソフトウェアベースの利点
本製品は、ソフトウェアベースで動作するため、ハードウェアを設置することが難しい環境でも使用が可能です。ネットワーク品質の評価に特化したクラウド環境での設計によって、E2E(End-to-End)通信品質を高精度で測定できる点が大きな特徴です。
加えて、ハードウェア測定器であるネットワークマスタ MT1000AやMT1040Aと連携させることで、コアからフィールドに至るまで一貫した通信品質の評価が実現できます。特に、フィールドでの実際の通信条件を考慮した評価が求められる現場では、その有用性が増幅されるでしょう。
開発の背景と市場のニーズ
ネットワーク使用の多様化とクラウドサービスの急増により、品質管理の重要性はますます高まっています。特に、ハードウェア測定器に頼らずに高品質かつ正確な評価が求められており、仮想環境における品質を測定するための柔軟なソリューションの開発が急務でした。アンリツは、こうしたニーズに応えるべく、本ソリューションを開発しました。
ユーザーのメリット
この新しいソリューションは、WebブラウザのGUIやAPIを通じて遠隔操作や自動化が可能という操作性を持っています。さらに、MX109030PC同士や、MT1000AおよびMT1040Aとの対向試験もサポートしており、クラウドとフィールドにおける一貫した品質評価が実現します。
ユーザーにとって、これまで以上に簡便かつ高精度な通信品質の測定が可能になります。今後のネットワーク技術の進化とともに、アンリツの「Virtual Network Master for AWS」は、様々な産業でその能力を発揮することでしょう。
製品に関するさらに詳しい情報は、
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