シマダグループの12年連続グッドデザイン賞受賞
公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2025年度グッドデザイン賞で、シマダグループが顕著な業績を残しました。このグループは、不動産開発部門であるシマダアセットパートナーズ株式会社が受賞した『阿佐ヶ谷アパートメント』『ガーデンテラス千歳烏山』『SENDAGAYA TERRACE』の3作品に加え、吉川醸造株式会社から出品された『雨降///あふり「一升びん」』が評価され、12年連続での受賞、累計31作品達成となりました。この栄誉は、シマダグループが創り出す独創的なデザインが、社会に与える肯定的影響を裏付けるものです。
阿佐ヶ谷アパートメント
阿佐ヶ谷アパートメントは、都心における集合住宅で、多様な居場所と開放的な設計が特徴です。周辺に密集する住宅街との調和を図るため、路地を取り入れたデザインが採用されています。特に、住戸間のプライバシーを守りつつ、各部屋に光や風を取り入れる工夫が施されており、居住者が快適に過ごせる空間を実現しました。
このアパートメントのデザインは、コロナ禍以降のオンライとオフラインの生活が求める「居心地」と「利便性」を両立させており、都心においても開放感のある上質な住空間を提供しています。また、デザインされたボリュームは、街並みにエレガントな変化をもたらしており、周囲の環境とも見事に調和しています。
ガーデンテラス千歳烏山
今度は、ガーデンテラス千歳烏山に目を移しましょう。この施設は、高齢者向けのサービス付き住宅で、デザインにアーチを取り入れることで、施設へのネガティブなイメージを払拭するために工夫されています。インテリアは温かみがあり、入居者が心地よく過ごせる環境を目指しました。
様々な機能を持つ施設で、ホテルのような居住空間を作り上げつつ、医療や介護をサポートするための機能訓練室や交流サロンも充実。こうしたデザインが、心身の健康を支えることが評価されました。
SENDAGAYA TERRACE
SENDAGAYA TERRACEは、密集した都市環境においても風通しの良い空間を創り出すことを目指したテナントオフィスと住戸の計画です。特に、コンクリートを用いた洗練された外観によって、都市のざわめきを和らげつつ清々しい空間を提供します。
アプローチや階段のデザインには、人々の営みが自然に溢れ出るイメージがあり、建物全体が柔らかい表情を持っているのが印象的です。周辺にある住宅街との適切な相互作用も考慮されており、地域の景観を醸成する役割を果たしています。
雨降///あふり「一升びん」
そして、吉川醸造株式会社が手掛けた『雨降///あふり「一升びん」』は、家庭用冷蔵庫にフィットする新しい形状の日本酒瓶です。従来の瓶は家庭での利用に不便でしたが、今回のデザインはその課題を解消しました。四合瓶と同サイズで、収納性の高い設計ながら、ガラスの美しさを引き立てる形状をもっています。これにより、個人消費者が日本酒を手軽に楽しめるようになりました。
シマダグループの未来へのビジョン
シマダグループは、住む人や利用する人にとって「良い時間」を提供することを重要視しています。すべてのプロジェクトにおいて、デザインは建物の命とも言える要素であり、ただ建てるのではなく、地域に根差した価値を生み出すことが使命です。これからも彼らは革新を続け、社会に必要とされる建築を生み出し続けるでしょう。シマダグループの活動に注目が集まります。