岡山大と日立の連携
2025-03-02 11:37:17

岡山大学が日立ハイテクと連携し電子顕微鏡技術の高度化プログラム開催

岡山大学と日立ハイテクの産学連携



2025年1月27日と28日、国立大学法人岡山大学の総合技術部が株式会社日立ハイテクの那珂地区で開催した「TCカレッジ医工系コース」の上級カリキュラムが注目を集めました。本カリキュラムは走査型・透過型電子顕微鏡技術の応用を学ぶもので、技術職員の専門性向上を目指しています。

岡山大学との連携により、受講生は最新の電子顕微鏡を用いた実習を通じて、研究に必要な知識や技術を強化しました。同プログラムには、東京科学大学が主導する高度技術職員養成の一環として岡山大学が参画。セミナーは、日立ハイテクの専門技師が講師を務め、電子顕微鏡の基本から最新の解析技術までを学ぶ貴重な機会となったのです。

プログラムの内容と特色



参加者は、走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)の原理や操作法を学ぶ座学と実習を行い、実際のサンプル観察やトラブルシューティング技術の習得を目指しました。実習では、受講生が作成したサンプルを通査にして、顕微鏡の特性を生かした解析手法の多様性を体感。特に、電子顕微鏡の撮影条件によって得られる画像が異なる点において、改めてその魅力を実感しました。

受講後のコメントとして、楢崎技術専門職員は「講義を通じて新たな知見を深め、今後の研究において研究者との協働を通じて成果を上げたい」と意欲を見せる一方、塚野技術主任は「さまざまな顕微鏡の特性に触れ、電子顕微鏡の魅力を再発見した」と述べています。

今後の展望と地域貢献



本プログラムの実施に対して、岡山大学の技術部本部長である佐藤法仁副理事は、日立ハイテクの協力に感謝の意を表し、今後も技術職員の高度化に向けた取り組みを強化していく意向を示しました。岡山大学は、企業との連携を通じて、地域や国全体の研究基盤の底上げにつながることを目指しています。

佐藤副理事は「人と機械の一体運用を重要視し、技術職員が成長することで、岡山大学が科学技術分野でのリーダーシップを発揮することが期待される」と語り、今後の時代に向けた抱負を述べました。

岡山大学は、これからも株式会社日立ハイテクをはじめとする他の機関との産学連携を強化し、技術職員のスキル向上や研究設備の共有を推進していく方針です。地域と地球の未来を共創し、持続可能な成長の一翼を担う先進的な研究大学として、さらなる貢献が期待されています。


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