岡山大学が新タスクフォースを発足し研究基盤の強化を図る
岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年4月30日に新たに設立された「研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース」(略称:チーム共用)の第1回会合をオンラインで開催しました。このタスクフォースは、昨年度まで活動していた「機器共用推進本部」を引き継ぎますが、研究部門だけでなく、総合技術部や総務部、財務部など多様な部署が参加し、全学体制での運用を目指しています。
このタスクフォースの目的は、技術職員と研究機器の統合的な運用を進め、より効果的かつ効率的なシステムの構築です。「人機一体」という概念を核に、研究機器の共用を促進し、効率的な資源利用を実現しようとしています。タスクフォース長である佐藤法仁副理事・副学長は、教育研究系技術職員組織の強化を訴えるとともに、全学体制での取り組みを強調しました。
設立の背景
昨年度、岡山大学では研究機器の共用を推進するために機器共用推進本部が設立され、着実に研究基盤の強化を図ってきました。しかし、今後はより迅速かつ一体的な運用を実現するために、新たなタスクフォースを作ることで、研究と技術の統合を促進する必要がありました。
タスクフォースには様々な部門が参加しており、多角的な視点から研究基盤の強化を進める体制が整いつつあります。これにより、部門間の垣根を超えた新たな協力が生まれることが期待されます。この新体制は、研究だけでなく、地域社会とのコラボレーションや、資金調達にも寄与することが見込まれています。
今後の展望
会合では、今後の具体的な取り組みについても議論が進められました。岡山大学では、従来の学術的視点に加えて、学内外のユーザビリティの向上も求めており、すべての構成員が“当事者意識”を持って取り組むことが重要視されています。
那須保友学長は、全学的な視点から研究基盤の強化が必要であると強調し、特に技術職員との協力が不可欠だと述べました。「人機一体の体制への移行は、岡山大学が地域中核・特色ある研究大学としての役割を果たす上で非常に重要なステップです」と語っています。
今後も岡山大学の取り組みが進む中で、新しい研究機器の共用体制や、地域との融合によるイノベーションが生まれることに期待が寄せられています。地域社会はもちろん、全国の研究者にとっても、大きな利点となることでしょう。
引き続き、岡山大学の挑戦にご注目ください。