日本医科大学 看護学科が川崎市に開設
日本医科大学が2026年4月、神奈川県川崎市に「医療健康科学部 看護学科」と「大学院看護学研究科」を新たに設置することが決まりました。このニュースは2025年8月29日、文部科学省から設置認可を受けたことで発表され、川崎市での私立大学による看護系学科及び大学院の初めての設置となります。
オープンキャンパスの開催
新設にあたって、2025年9月14日(日)には川崎市コンベンションホールにて、設置認可後最初のオープンキャンパスが行われます。参加者は事前にWEBで予約を行う形となっており、来年度入学を希望する学生たちに向けた説明会や施設見学が予定されています。これにより、閉じた空間でなく、参加者が実際に大学生活をイメージできる貴重な機会となるでしょう。
看護学科の設立目的
日本医科大学は、1876年の創立以来、医療の発展と社会への貢献に努めてきました。新設される看護学科は、医療現場での看護の重要性が今後ますます高まる中、質の高い看護教育を通じて次世代の看護師や保健師を育成することを目的としています。この教育プログラムは、医療サービスの質の向上に寄与し、病気だけでなく、患者やその家族の心に寄り添う医療人の育成につながるでしょう。
大学院看護学研究科の設置
同日に開設される大学院看護学研究科では、「看護学研究コース」と「高度実践助産学コース」が設けられます。これにより、より専門的で高度な医療に対応できる人材を育成することが目指され、将来的に教育者や研究者としての役割を担う能力のある看護師の輩出が期待されます。大学院では、基盤創造看護学やクリティカルケア看護学、老年看護学など多様な分野に及ぶカリキュラムが用意されています。
入学要件と資格取得
看護学科の入学定員は120名で、看護師国家試験及び保健師国家試験の受験資格が進学後に得られます。また、選抜制度により、保健師資格の受験資格を取得できるのは20名となっています。大学院は12名の定員で、修了後には看護学修士の学位が授与されるとともに、高度実践助産学コース修了者には助産師資格の受験資格が与えられます。
この新設により、日本医科大学は看護分野の教育及び研究活動の充実を図り、医療現場における質の向上を目指していくことになります。川崎市における医療の未来に大きな期待が寄せられる中、看護学科の開設は地域医療の発展にも寄与することでしょう。今後の展開に目が離せません。