RP加工木材の新たな活用法
三重県松阪市に本社を置くバイオマスパワーテクノロジーズ株式会社が、待望のRP加工木材の本格的な利用を開始しました。これにより、従来は市場価値の低いとされていたB~D材の杉やヒノキ、さらには広葉樹材(ナラ枯れ材など)を新たな価値のある素材に転換することを目指しています。
RP加工とは
RP加工(レジンプロテクテッド加工)は、木材に樹脂を含浸させることで、耐候性や強度を高める技術です。この先進的な加工技術は、木材に多様な樹脂を一体化させることで、見た目の美しさだけでなく、その機能性も向上させます。特に、耐久性のある製品を求める近年のトレンドにぴったりとフィットしています。
バイオマスパワーテクノロジーズは、湘南地域でRP加工の先駆者である株式会社e2mと連携し、販路の拡大と経営の多角化を志向しています。
新たな製品の展開
2025年の初頭には、松阪市にある自社林から収穫した材木を用いてRP加工し、藤沢市の某住宅にウッドデッキ(約36㎡)を納める計画です。このウッドデッキは、自然素材を活かしつつも優れた耐久性を備えており、美しい木目のデザインで温かみのある仕上がりを実現しています。
実際に、RP加工木材の強度は通常の杉材フローリングの1.7倍に達しており、机や椅子、さらにはフローリング材としても採用が期待されています。これにより、従来の木材に新たな可能性をもたらします。
地域社会への貢献
この取り組みは、単なる製品開発に留まらず、持続可能な脱炭素社会の実現を目指すものでもあります。バイオマスパワーテクノロジーズは、地域林業の活性化や地域経済への貢献を重視し、地域密着型の事業展開を続けていく方針です。
木材の新たな価値を創造することにより、地域の資源を活かした持続可能な開発を推進する姿勢は、他の企業や団体にも良い影響を与えることでしょう。これからの展望を考えると、RP加工木材が持つポテンシャルは計り知れません。
お問い合わせ
RP加工木材に関する関心や疑問については、以下に記載の連絡先までお気軽にご相談ください。
経営管理部 中原恵
TEL: 0598-67-2561
MAIL:
[email protected]
HP:
https://bpt.co.jp/
この取り組みを通じて、地域の持続可能な発展に寄与する新たな動きに注目が集まっています。