セブン-イレブンが切り拓く自動運転トラックの未来、持続可能な物流を実現へ

自動運転トラックがもたらす物流革命

セブン-イレブン・ジャパン、三井物産流通グループ、およびT2の3社が手を組み、関東と関西の間で自動運転トラックによる商品輸送の実証実験を開始しました。この取り組みは、コンビニエンスストアやスーパー業界において初めての試みであり、業界の変革を象徴するものと言えます。

自動運転トラックの導入背景

近年、社会全体においてドライバー不足が深刻化している中、物流業界は安定的な商品の供給を確保するために新しい手段を模索しています。この課題を解決するための一環として、自動運転トラックの利用が期待されています。具体的には、セブン-イレブンで販売されるプライベートブランド「セブンプレミアム」の商品を長距離輸送するために、2027年度にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスを目指すという計画が進行中です。

実証実験の概要

この実証実験は、埼玉県新座市のMRG埼玉第二センターから兵庫県尼崎市のMRG関西センターまで、高速道路を利用して計3回にわたって行われます。使用するトラックはT2が取り扱うレベル2自動運転トラックで、「セブンプレミアム」商品の輸送実現性、自動運転による配送時間の短縮、運行オペレーションの有効性などを検証します。

燃料の革新

さらに、セブン-イレブンは地域から回収した使用済み食用油を基にしたバイオ燃料「B5軽油」を、店舗配送車と自動運転トラックに試験導入することを計画しています。これにより、環境に配慮した燃料の活用が進み、CO₂排出の削減にも寄与できる見込みです。この実証実験を通じて、持続可能な物流体制の確立が目指されます。

3社の役割

このプロジェクトでは、各社の役割分担が明確にされています。セブン-イレブンは実証テーマの設定と対象商品の提供を担当し、MRGは物流拠点の提供や運行の管理を行います。一方、T2は自動運転トラックの提供と技術データの収集を行い、実証実験をサポートします。

未来を見据えた物流の姿

自動運転トラックによる物流は、今後一層進化し、ドライバー不足解消や持続可能な物流の実現に寄与することが期待されています。3社の取り組みが示すように、テクノロジーの進歩とともに物流業界は新たなステージに突入し続けています。

この実証実験の成果が、関係者だけでなく、多くのユーザーにとっても利益となることを願い、新しい物流の未来に注目です。