小野測器がSUPER FORMULA参戦車両のCO2排出をオフセット
株式会社小野測器(代表取締役社長:大越祐史)は、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SUPER FORMULA)とのパートナーシップ契約に基づき、2025年に参戦する車両から排出されるCO2をカーボンオフセットすることを発表しました。
この取り組みは、現在のサステナビリティに対する課題を重視し、特にCO2排出量の削減に力を入れる「小野測器グリーン・ファクトリー活動」の一環として位置づけられています。2025年のSUPER FORMULA全戦(テストデーを含む)でのガソリン使用量から算出した173.5トン分のCO2を、当社が保有する「J-クレジット」を利用してオフセット完了したと発表しました。
環境意識の高まりと具体的な取り組み
小野測器は、2030年にCO2排出量(Scope1および2)を80%削減する目標を掲げており、この目標達成に向けて積極的に活動しています。具体的には、先進的な技術を駆使し、工場の省エネや自社主催イベントの運営における環境負荷軽減を図っています。例えば、宇都宮テクニカル&プロダクトセンターへの太陽光発電設備の導入やLED照明への切り替えを行い、エネルギーの自給自足を進めています。
太陽光発電の活用とEV充電設備の設置
自社の電力の一部を自家発電でまかなうため、宇都宮のセンターでは、年間約20万kWhの電力を自身の発電量で賄います。また、EV用の充電設備も設置しており、来社するお客様や社員が利用可能です。照明のLED化により、CO2の排出量を年間77トン削減するなど、実際のデータでその効果を示しています。
J-クレジット制度の活用
「J-クレジット」とは、環境省や経済産業省、農林水産省が運営する制度で、省エネや再エネ設備の導入による温室効果ガスの削減・吸収量が認証されたものです。その利用により、小野測器は他社の活動を応援し、積極的に環境保全にも貢献しています。環境活動を通じて実際に目に見える形で結果を出し、持続可能な社会を築くための努力は、企業の社会的責任の一端として重要です。
地元山林の保全活動と啓蒙イベント
また、地元企業と協力し、栃木県では定期的に植樹イベントを開催し、森林の大切さについて従業員の意識を高める取り組みも行っています。このような活動は、企業だけでなく地域社会全体において環境意識を醸成し、その延長線上に持続可能な資源管理があることを示しています。
モータースポーツとの連携
SUPER FORMULAは、モータースポーツでありながらも環境意識の高まりを受け、ボディ素材を天然素材にするなどの挑戦を行っています。小野測器と日本レースプロモーションのパートナーシップは、共に環境への取り組みを深めながら、チームスポーツと持続可能性を両立させる新しいモデルを作り上げています。これらの努力が、より多くの企業や個人に影響を与えることを期待しています。
まとめ
小野測器のCO2オフセットの取り組みは、将来に向けた持続可能な社会の構築に寄与する重要なステップとなります。企業が環境問題に取り組む姿勢を見せることで、社会全体が持続可能な未来を意識するきっかけとなることでしょう。今後の活動にも注目が集まります。