戦後80年を振り返る特別展「戦後80年戦争の記憶」
2025年、私たちは戦後80年を迎え、その歴史的な節目を迎えることになります。この年を記念して、横浜都市発展記念館では「戦後80年戦争の記憶-戦中・戦後を生きた横浜の人びと-」という特別展が7月19日からスタートします。本展覧会では、戦争の影響を受けた横浜市民の声や資料を通じて、戦争の実態について改めて考えるきっかけを提供します。
展示内容と見どころ
この特別展では、横浜市民が直面した戦争による影響や、特に子どもたちが受けた恐怖と苦しみに焦点を当てています。戦時中の貴重な資料や証言が展示され、当時の生活や教育についての理解が深まります。特に、国民学校の教育方針がどのように戦争協力に向けられていたのかが分かる小学校時代の記録は、学ぶべき重要なポイントです。
特に注目すべき点は、横浜市立戸部小学校に保存されている戦時期の記録です。この学校では、戦時中の学校日誌や教育資料が豊富に保管されており、当時の教え方や子どもたちの生活の様子を伺い知ることができます。1944年に撮影された集団疎開の児童写真は、戦争の現実を物語っています。このような歴史的資料から、私たちは戦争が子どもたちに与えた影響を直視する必要があります。
学びの場としての特別展
夏休み期間中には、特に学生向けの学習支援も実施されます。教員OBによるアドバイスを受けることで、展覧会の見方やレポート作成についてのサポートが受けられます。この機会に戦争の記憶を学ぶことは、子どもたち自身の未来に向けた重要な体験となるでしょう。特別展開催中の土曜日は、小・中学生、高校生、大学生は入場無料で、学生証の提示が必要となります。
証言映像記録の公開
さらに、当展では関連展示として「動画公開当事者が語る戦争被害」のコーナーも設けられています。実際の被害に遭った方々の生の声を聞くことができる貴重な機会であり、戦争の記憶をしっかりと受け継いでいくための重要な資料となるでしょう。これらの証言を見ることで、戦争の現実を深く考えさせられること間違いありません。
講演会も見逃せない
この特別展に関連して、9月15日には青木ロバァト氏による記念講演会も開催されます。彼の語る「GIベビー」の記憶は、戦後の社会の中でどのように生きたのかを知るための良い機会です。先着200名の参加で、料金は1,000円ですので、興味のある方は早めの申し込みをお勧めします。
アクセス情報
横浜都市発展記念館へのアクセスも非常に便利です。みなとみらい線の日本大通り駅からは徒歩0分で到着しますし、JR関内駅からも徒歩10分程度でアクセス可能です。余裕をもって訪れると良いでしょう。
この特別展は、単なる過去の情報を知るだけでなく、現代を生きる私たちに何を伝え、何を考えさせるのかを促す貴重な機会です。横浜にお住まいの方も、訪れる予定のある方も、ぜひ足を運んでみてください。