ナショナル・シアター・ライブ『博士の異常な愛情』公開のお知らせ
スタンリー・キューブリックの名作『博士の異常な愛情』が、舞台化されて日本全国の映画館で公開されます。このNTLive作品は、5月9日からTOHOシネマズ 日本橋をはじめとするいくつかの劇場で上映されます。舞台版は、映画とは一味違った視点でのアプローチがなされており、現在の社会情勢にも通じる深いテーマを扱っています。
作品について
1963年に公開された『博士の異常な愛情』は、冷戦の緊張感を背景にしたブラックコメディで、人間の愚かさと政治の欺瞞をあぶり出しています。本作は、アメリカの将軍による核攻撃の危機を描きつつ、風変わりな科学者と政府の奮闘を描くシュールなストーリーが特徴です。舞台では、BAFTA賞を7度も受賞したスティーヴ・クーガンが見事な演技で4役を演じ、作品へのリスペクトが溢れています。
コメント紹介
プレリリースにあたり、演出家の河原雅彦さんは「この舞台は、観客の笑い声に包まれた素晴らしい出来栄え。キューブリックの皮肉や問題提起は、今だからこそ響くものがある」と述べています。また、Kubrick blog jpの管理人は、「冷戦の風刺が新冷戦の現代によみがえる、非常にユーモラスで且つ深い作品。今、私たちが観るにふさわしいタイミングの公開である」と高い評価を寄せています。
撮影と演出
本作の演出を手掛けるのはショーン・フォーリー。この若き才能は、映画『マインドホーン』の監督やオリヴィエ賞も受賞歴があり、バランスの取れた演出で観客を魅了します。また、脚色にはアーマンド・イアヌッチが名を連ね、彼の独特なセンスが光っています。
特典映像とインタビュー
公開に合わせて、主演のスティーヴ・クーガンからの挨拶動画や、ジャイルズ・テレラのインタビュー、本編からの抜粋映像も日本語版で用意されています。これによって、舞台の魅力をより深く理解することができるでしょう。特に、スティーヴ・クーガンのキャラクターによるシーンの数々は、必見です。
上映情報
『博士の異常な愛情』は、以下の劇場で上映されますので、ぜひ足を運んでみてください。
- - TOHOシネマズ 日本橋: 5月9日(金)〜5月15日(木)
- - シネ・リーブル池袋
- - 大阪ステーションシティシネマ
- - アップリンク京都
- - TOHOシネマズ 西宮OS
- - 栃木 小山シネマロブレ
- - 高知県立県民文化ホール(6月9日限定上映)
- - その他各地の劇場でも上映予定。
この舞台版『博士の異常な愛情』は、ただの再演ではなく、25世紀における今の私たちへの強烈なメッセージが込められています。ぜひこの貴重な機会に観賞してみてください。