湘南の細胞培養施設
2025-05-20 15:41:39

湘南ヘルスイノベーションパークに新しい細胞培養加工施設が誕生

新たな細胞培養加工施設が湘南アイパークに開設



湘南地域における再生医療の研究促進に向けて、アイパークインスティチュート株式会社は、Minaris Advanced Therapies(MAT)と日立グローバルライフソリューションズ株式会社と協力し、湘南ヘルスイノベーションパーク内に「細胞培養加工施設」を新設します。2025年11月からの稼働を予定しており、主にスタートアップ企業が利用できるレンタルクリーンルームとして機能します。この新施設は、細胞医薬品の治験薬製造を目的としており、研究開発の加速に大きく寄与することが期待されています。

新施設の特長


施設の管理と品質保証は、MATが行います。一方で、日立GLSが提供するクリーンルームユニットは、モジュール型で初期導入や増設が容易です。また、アロイ・セラピューティクスが施設の設計や品質管理のシステム構築において重要な役割を果たしています。

必要性と背景


細胞医薬品の研究・開発においては、前臨床研究から初期製造へのスムーズな移行が求められます。しかし、自社でGMP/GCTPに準拠した培養加工施設を運営するには、高額なコストと高い専門知識が必要です。そのため、多くの企業が初期段階からCDMOに製造を委託することが一般的ですが、これは多くの資金と時間を要します。

近年では、オンデマンド型のレンタルCPCが米国や英国で普及してきた実績を参考に、今回の新施設が設立されました。これにより、臨床後期や商業製造に向けての柔軟な製造戦略が可能になり、湘南アイパークに入居するスタートアップや再生医療に取り組む企業に新たな選択肢を提供します。

施設の具体的な利用


この新設された細胞培養加工施設により、細胞治療薬を開発する企業は、研究から製造への移行を容易に実現できます。また、研究が進展することで柔軟な投資判断が可能になり、参入障壁が低くなることで研究活動が活性化され、新たな治療薬の開発につながると期待されています。

アイパークインスティチュートの代表取締役社長、藤本利夫は、「新設されるGMPグレードに準拠した賃貸型の『細胞培養加工施設』によって、研究と製造の間の技術移行がスムーズになります。これにより、国内外の細胞医薬品の製造戦略に新たな展望をもたらすことができる」とコメントしています。

企業紹介


Minaris Advanced Therapies


Minaris Advanced Therapiesは、再生医療等製品に特化したCDMOとしてグローバルに展開している企業です。世界中の68,000m2以上の施設を有し、これまで7,500以上のGMPバッチを製造しています。安全かつ効果的な治療法を患者に提供することを目指しています。

日立グローバルライフソリューションズ


日立グループは、社会イノベーションを理念にテクノロジーを駆使し、環境と経済成長の調和を目指しています。日立GLSは、製品やサービスを通じて人々の生活を豊かにする事業を展開しています。

アイパークインスティチュート


アイパークインスティチュートは、湘南ヘルスイノベーションパークの運営・管理を行い、産業ファンドや製薬企業との連携を強化しながら、ライフサイエンスエコシステムの構築に努めています。

お問い合わせ先


細胞培養加工施設の利用に関するお問い合わせは、以下のアドレスまでお気軽にご連絡ください。

湘南アイパークは今後も、研究者や企業のニーズに応じた最新の技術とサービスを提供し、地域の医療革新をリードする存在であり続けます。


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