日立ヴァンタラがAI導入支援を加速するHitachi iQポートフォリオ拡充
株式会社日立製作所のグループ会社であるHitachi Vantara LLCは、3月16日に新たにHitachi iQポートフォリオの拡充を発表しました。この拡充により、企業が自社環境でAIを効果的に管理・開発するためのサポートが強化されました。
Hitachi iQポートフォリオには、AIエージェントを設計や運営するためのAIブループリントの拡充や、NVIDIAのAIインフラオプション、マルチエージェント連携機能の強化が含まれています。これにより企業は、データの複雑化やAI主権の確保、高度なガバナンスに対処しながら、AIの本格的な実用化へと進むことができます。
米国やカナダで行われた調査によると、データ成熟度が高いとされる企業は42%に満たず、そのうちの84%はAIへの投資効果を実感している一方、多くの企業がデータ基盤の整備に苦慮しています。AIの運用が進む中で、この問題に取り組むため日立は、AIに最適化されたインフラと統合されたエージェント機能を通じて、企業がAIのガバナンスを維持しつつ、複雑なプロセスを自動化できる基盤を提供します。
日立製作所の執行役副社長、阿部淳氏は、「Hitachi Vantaraは長年のエンジニアリングの経験とアジャイルなビジネスアプローチを融合させ、AI時代のITインフラ事業を革新しています」と述べています。新たに拡充されたHitachi iQポートフォリオは、お客様が責任あるAIを安全に自社で活用するための基盤として機能し、そのリーダーシップを具体化するものです。
Hitachi iQは、強力なデータ運用を支えており、特にハイブリッドクラウドデータプラットフォーム「Hitachi Virtual Storage Platform One」を基盤に、多様なAIワークロードに対応できるよう設計されています。AIが社会インフラを革新するための次世代ソリューション群においても活用されています。
このポートフォリオには、NVIDIA Blackwell GPUをはじめとしたさまざまなGPUオプションが含まれ、新たに発表されたNVIDIA RTX PROのサポートも計画中です。これにより、企業は自身のAIワークロードに最適なモデルを選択し、求められるセキュリティや性能基準を満たしながら運用を行うことが可能です。
Hitachi iQ Studioも重要な要素であり、安全な環境でAIエージェントを設計、展開、管理するためのツールとして機能します。新たに追加されたそJSON化されたAIブループリントやマルチエージェント連携機能は、組織がAIのプロトタイプから本番環境へとスムーズに移行する手助けをします。さらに、NVIDIAの大規模言語モデルであるNVIDIA Nemotronのサポートも拡充され、時間の流れを意識したデータ処理が可能となります。
Hitachiは、AIシステムが外部データソースに安全に接続できるよう、Hammerspace社との連携を強化。これにより、AIエージェントがデータを容易に活用し、分散したデータを必要以上に移動することなくその利用を促進します。
Hitachi Vantaraは、AIエージェントの管理とデータオーケストレーションの連携を強化することで、企業が分散しているデータへのアクセスをよりスムーズに行えるよう支援します。また、業務におけるデータの可視性を向上させながら、AIを利用したプロセスの自動化にも寄与します。
今後の展望として、Hitachi VantaraではAIに特化したストレージソリューションの展開を進め、2026年3月には新しいNVIDIA STXリファレンスアーキテクチャーの対応も検討しています。これらの取り組みを通じて、日立はエージェント型AIの開発を加速し、業界全体に革新をもたらすことを目指しています。
Hitachi iQポートフォリオは、企業にとってAI導入の強力なサポートとなり、今後ますます期待される役割を果たしていくことでしょう。