卒業アルバムで学び
2026-03-16 12:16:31

卒業アルバムが新しい学びの場に変わる体験型プロジェクト

新たなる学びの形: 卒業アルバム制作プロジェクト



安達写真印刷株式会社が実施した「体験学習型卒業アルバム制作」プロジェクトは、卒業アルバムを単なる記念品から、学びの機会へと変革するものでした。この取り組みは、GIGAスクール構想に基づく「1人1台端末」の環境を活用し、児童が中心となってアルバムを制作していくプロセスが特徴です。

教材としての卒業アルバム



今まで卒業アルバムといえば、学校行事を振り返る一冊の記録としての側面が強かったのですが、最近ではICT教育や表現力の向上を重視した新しいモデルが求められています。このプロジェクトは、文部科学省の提唱する「主体的な学び」を実現するための一歩として進められました。

この取り組みでは、福井県坂井市の「写真の光陽」との協力のもと、三つの小学校で授業が行われました。参加した学校は、永平寺町御陵小学校、坂井市立木部小学校、坂井市立大石小学校の三校です。

教育現場の抱える課題



教育現場では、教員負担の軽減や、ICT教育の質の向上が大きな課題となっています。特に卒業アルバム制作に関しては、写真選びやレイアウト確認、校正作業など、多くの時間と労力を要するため、教員にとっては負担感が大きい業務と言えます。

このプロジェクトでは、ICT技術を利用し、児童の主体的参加を促すことで、教員の負担を軽減しつつ、アルバム制作を通じた教育的価値を生み出します。児童たちには、自己表現や協働学習を通じた貴重な学びの機会が提供されました。

アルバム制作のプロセス



プロジェクトは、全三回の授業で構成されており、それぞれ異なるテーマがあります。

第1回: AIと共に考える「客観性」と「公平性」


児童たちは、顔認証AIシステム「かおラボ」を用いて、アルバムの「みんながもらってうれしい」と感じる要素を考えました。グループで話し合いながら、誰もが楽しめる内容になるよう、写真を選びました。

三つの約束に基づいて、よりよいアルバム作りに取り組みました。
1. みんなの良いところがわかる写真を選ぶ
2. 全員がアルバムに載るようにする
3. 誰かが嫌な気持ちになる写真を選ばない

第2回: プロから学ぶ「伝える」という技術


次に、写真館のプロから、写真の主役の作り方やレイアウト、ストーリーの伝え方など基礎的な技術を学ぶ講義がありました。この授業を通じて、児童たちは「思い出をどのように伝えるか」の重要性を理解し、自分たちが担当するページをどう表現するかについて深く考える機会を得ました。

第3回: 自分たちの手で形にする


最後に、WEB編集システム「アシスト」を用いて、実際にアルバムページの制作に取り組みました。写真の配置やトリミング、時系列の整理を行い、仲間との議論を重ねることで、相互理解が深まりました。また、最後に自らが「出稿ボタン」を押すことで、自分たちの意思が形になる瞬間は、達成感を感じる大きな体験となりました。

完成したアルバムの感動



卒業式前の3月上旬、ついに児童たちの手元に完成したアルバムが届きました。子どもたちは、試行錯誤の末に形になった一冊を目の前にして、喜びの声をあげました。自分たちの手で制作したページに、誇らしげに見入る姿が印象に残ります。

児童の中からは、「クラスの良いところを一番知っているのは自分たちだから、自分たちで写真を選べてよかった」といった声も聞かれました。この体験が彼らの記憶に長く残ることとなるでしょう。

教育機関への導入の可能性



このプロジェクトは、ただのアルバム制作にとどまらず、ICT教育や表現力、協働学習を育成する重要なモデルケースとなっています。安達写真印刷は、今後も地域の学校や写真館と連携し、全国にこの「教育支援型アルバム制作モデル」を広げていくことを目指します。

終わりに



卒業アルバムが、ただの思い出の記録ではなく、子どもたち自らの手で思いを形にする貴重な学びの機会となること。その成果を全国に広げ、新しい教育の可能性を追求していく安達写真印刷の未来に、大いに期待が寄せられています。


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