スターバックスと霧島酒造の新プロジェクト、地域に寄り添う森づくりを推進

スターバックスと霧島酒造のコラボプロジェクト

スターバックスコーヒージャパンと霧島酒造が手を組み、新たなプロジェクト「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」を2026年1月27日に宮崎県都城市でスタートします。このプロジェクトでは、地域貢献や自然環境への配慮を重視し、都城市と一般社団法人 more treesとの連携によって「多様性のある森づくり」を進めることを目的としています。

みやこんじょ資源循環森林プロジェクト（ODEN）とは

このコラボレーションの一環として発足した「みやこんじょ資源循環森林プロジェクト」は、都城市内の豊かな森林を活かし、資源の循環利用や木材生産を促進する取り組みです。more treesとの協力の下、地域固有の風土や技術を重視しながら、適切な樹種の植林や育林に取り組む活動が進められています。スターバックスと霧島酒造は、これまでに南九州大学との共同プロジェクトとして、コーヒーのかすや焼酎の残り物を利用したたい肥づくりの実験を行っています。

新たに、完成したたい肥を利用し、都城市内で採取したイチイガシの種子を育苗し、最終的には地域の森に植林する計画も進行中です。さらに、地域住民の森への興味を引くため、種子採取、育苗、植林などをテーマにしたワークショップも開催する予定です。これにより、地域社会全体での森づくりをさらに推進していきます。

このプロジェクト「ODEN」という名前は、Organic Diversion Enriches Natureの略で、「資源循環は自然を豊かにする」という理念を持って名付けられました。都城の人気料理「おでん」にひっかけたユニークな名前で、地域の皆さんに親しんでもらえることを目指しています。

森の集い場ワークショップのご案内

2025年12月20日には、「森の集い場ワークショップ」が開催されます。場所は「道の駅」都城NiQLLで、入場は無料ですが、いくつかのワークショップは事前予約が必要です。
このイベントでは、親子で楽しめる内容が用意されており、具体的には「つみきで未来地図づくり」、「小さなスツールやクリスマスツリー作り」、「どんぐり芽吹くかな？実験」などが行われます。また、宮崎県立都城商業高等学校のプロジェクトによる「オリジナル一輪挿しづくり」も実施されます。

参加は事前予約制で、定員に達し次第締め切りとなります。予約は2025年12月5日から開始されるため、関心のある方は早めの申し込みをおすすめします。

スターバックスと霧島酒造の地域貢献の歴史

スターバックスは1996年の日本初出店以降、地域社会とのつながりを大切にしてきました。地元の文化や環境を考慮した店舗づくりを進め、家具などには地元の木材を使用し地域貢献に努めています。

霧島酒造も、1916年の創業以来地域に密着し、焼酎造りを行ってきました。特に2004年からは従業員参加型の植林活動を進め、地域の再造林にも取り組んでおり、今後も自然に対する還元を推進していく意向です。

この「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」を通じた新たな活動は、地域の自然環境を守り、住民との絆をより強めるだけでなく、持続可能な未来を目指す重要なステップとなることでしょう。スターバックスと霧島酒造の連携で、さらなる動きに期待が寄せられています。