レガシーシステムを未来へ導く画期的ツール「CopilotGo」の登場
2025年8月21日、神奈川県横浜市に拠点を置く六元素情報システム株式会社は、レガシーシステムを効率的にモダナイズするための新しい自動化ソリューション「CopilotGo」を発表しました。このツールは、特にCOBOLからJavaへの変換において発生する「JaBOL問題」を克服するために設計されています。政府は、レガシーシステムを維持し続けると、10年後には12兆円もの経済的損失があると警告しています。この問題に立ち向かう企業が増える中、新たなソリューションが必要とされていました。
「CopilotGo」:変換プロセスを容易に
「CopilotGo」は、古いシステムの構造を可視化し、Javaの設計書を自動生成し、最終的には可読性の高いピュアJavaコードに変換します。この自動化ツールは、特に金融システム開発を行う六元素だからこそ生まれた実践的なもので、現場に即した柔軟なカスタマイズが可能です。
このソリューションでは、まずレガシーシステムの入出力ファイルやテーブル一覧などを自動抽出し、全体像を把握できるようにします。これにより、設計や分析の効率化が進みます。さらに、プロジェクトごとに最適なプログラム仕様書を自動生成し、設計の標準化と文書化を促進します。
脱JaBOLを実現
「CopilotGo」のもう一つの大きな特徴は、COBOLからJavaへの自動変換です。特にSpring Boot形式に適した構造に変換することで、使用後のシステムが新しい技術スタックに適応しやすくなります。この柔軟性は、企業にとって大きなメリットです。
さらに、六元素が提供するテスト自動化ツール「ATgo」と連携することで、変換の正確性を保証。これにより、高品質なモダナイゼーションを実現し、安心して新システムに移行できます。
高精度なソースコード生成
「CopilotGo」では、独自のアルゴリズムが使用されており、外部の言語モデル(LLM)を用いることなく高い精度でのコード生成を実現しています。これにより、同じ入力から別の結果が出ることがなく、根拠明確な処理結果が得られます。これらの要素は、企業が将来的に新しい技術に取り組む際の安心感を高めています。
ブロックボックス化を防ぐ
最も重要なことは、「CopilotGo」が生成するすべてのソースコードを公開し、企業がベンダーロックから自由になることです。希望する処理方式で作成した共通部品も含むため、サポートを受けた後も自社内で自由にカスタマイズできる環境が整います。
IT・情シスDXPO東京’25での発表
「CopilotGo」は、東京ビッグサイトで開催中の「第1回 IT・情シスDXPO東京’25【夏】」で紹介され、参加者にその機能を直接体験してもらい、今後のモダナイゼーションに向けた期待を高めています。これを機会に、レガシーシステムの問題解決に新たな選択肢を提供することを目指しています。
六元素情報システム株式会社の紹介
六元素情報システム株式会社は、2012年に設立された企業で、システム設計や開発に加えて、テスト自動化ソリューション「ATgo」の開発・販売も手掛けています。これからも企業のIT環境を支えるため、新たな解決策を提案し続けていくことでしょう。興味がある方は、ぜひ公式サイトを訪問してみてください。
お問い合わせについては、以下のメールで承っています:
[email protected]