AIと仲介力の研究
2026-09-10 11:51:50

AI時代における不動産仲介力のあり方とその育成に向けた取り組み

AI時代の不動産仲介力の新たな視点



不動産業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進むなか、株式会社Facilo(以下、ファシロ)と中央大学は共同研究を実施し、「AI時代の仲介力」についての実態を明らかにしました。これにより、AIが進化する現代においても、不動産仲介会社の担当者が担うべき重要な役割とその重要性を再確認することができました。

研究の背景



最近、AIの活用により不動産仲介業務の効率化が進展していますが、顧客との信頼関係構築や価格交渉といった重要な局面では、依然として人間による対応が求められています。これら「人ならではの価値」とは何かを深掘りし、その価値を具体的に数値化する試みが行われました。

本研究では、1,244人の不動産売買経験者を対象に実施された独自のアンケート調査をもとに、人が持つ仲介力やその適切な活用方法について詳細に解析されています。

研究の目的と方法



調査では、顧客が不動産仲介者に期待する価値を明確にし、同時にAIと人間の役割分担を整理することが目指されています。アプローチとしては、先行研究のレビューを踏まえ、調査の結果から導き出された21の具体的な行動を通じて、日本の顧客が期待する仲介者の姿を浮き彫りにしました。

調査結果のポイント



調査からは、営業担当者が重要な情報源であり続けることが明らかになりました。物件購入のプロセスにおいて、営業担当者の重要性は段階的に増していく一方、物件売却では初期段階から活用されることが多いことが示されています。AIは補助的存在とされていますが、特に日常的にAIを利用しているユーザーにとっては、AIが重要な情報源となっている傾向が見られます。

さらに、研究は「仲介力」を対人力、専門力、提案力の三つに分類しました。対人力は、顧客のニーズをいかに察し、寄り添う力を含んでいます。専門力は、顧客にとってわかりにくい手続きや契約を明確に説明する力と、利害調整能力を必要とします。そして提案力は、顧客の理解を深めた上で、適切な選択肢を提示する力を指します。これらを磨くことが、AI時代において人に求められる価値であることが示唆されています。

取り組みの概要と今後の展望



ファシロは、2026年10月に行われる宅地建物取引士資格試験に向けて、「Facilo宅建講座 直前対策」を無償で提供すると発表しています。この講座は、中村喜久夫氏が監修しており、受験生向けに最新の法改正を考慮した内容になっています。受講料は無料で、全5回のプログラムが用意されています。

研究結果は、不動産仲介業界の未来を担う人材の育成に寄与するための貴重な情報となることが期待されています。今後は、さらなる学びの場や研修プログラムの提供が予定されており、業界全体の人材育成支援に繋がる取り組みが進むでしょう。

ファシロはこのような活動を通じて、AIと人間が協働し、より良い不動産取引の実現を目指しています。


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