カラスの黒さの秘密
2026-04-19 15:25:38

カラスの真っ黒な羽根の秘密を解明した岡山大学の研究成果

カラスの真っ黒な羽根の秘密を解明した岡山大学の研究成果



私たちの身近にいるカラス。彼らの黒い羽は古くからの謎でした。実は、その黒さの背後には細胞レベルのメカニズムが隠されています。この度、岡山大学の研究チームが新たな発見をしました。

黒さを作るスイッチMC1Rとは?



国立大学法人岡山大学の竹内栄教授や相澤清香准教授を中心とする研究グループが取り組んだのは、カラスの羽根の色を決定づける受容体「MC1R」に関する研究です。これまで、カラスの羽がなぜあんなに真っ黒なのかは長年の謎であり、多くの仮説が立てられてきましたが、具体的なメカニズムは解明されていませんでした。

研究成果の概要



本研究では、MC1Rが黒色素であるユーメラニンの生成に関与していることを特定しました。この受容体は、ホルモン刺激に依存せずに高い活性を保ち、常に黒色素を生成している可能性があることが分かりました。具体的には、ハシブトガラスのMC1Rを培養細胞で解析した結果、ホルモンの影響を受けにくいことが明らかになりました。

止まらないスイッチのしくみ



さらなる発見として、カラスでは1つのアミノ酸変化ではなく、複数のアミノ酸の変化がMC1Rの活性に影響を与えていることが示唆されています。従来、このような「止まらないスイッチ」と称される現象はマウスやニワトリで確認されていましたが、カラスにおいても同様の仕組みが働いていることが実験的に示されたのは初めてのことです。

収斂進化の理解に寄与



この発見は、収斂進化における生物の色彩の多様性について新たな知見を提供します。進化の過程で異なる生物が同じような特徴を持つ理由を理解する手助けにもなるでしょう。カラスの黒色化が進化の中でどう巧妙に形成されたのか、今後の研究がますます楽しみです。

文献情報



この研究成果は2026年4月6日に国際的な学術誌「General and Comparative Endocrinology」に掲載されました。研究は、国の科学研究費補助金の支援を受けて行われました。

今回の研究における活動は、岡山大学がこうした重要な科学的問いに対して積極的にアプローチしていることの表れでもあります。さらに、地域と地球の未来を共創するための取り組みの一環として、こうした研究が進んでいくことが期待されます。

みなさんも、身近にいるカラスを見る際には、その羽の黒さに注目してみてはいかがでしょうか。新たな視点からカラスの魅力を発見できるかもしれません。


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