SOXAIが描く未来のヘルスケア
株式会社SOXAI(代表取締役社長・渡邉達彦)は、令和7年度の経済産業省「Go-Tech事業」に採択されました。この採択を受け、同社はスマートリングを基盤とした新たなデバイスやデータ集中管理システムの開発を進め、ヘルスケア領域での技術革新を加速させていく方針です。
Go-Tech事業とは
Go-Tech事業は、中小企業と研究機関が連携して行う研究開発を支援する制度です。この制度により、企業は事業化に向けた研究開発や試作品開発、販路開拓に最大3年間の支援を受けることができます。SOXAIが取り組むテーマは、スマートリングを使用し、個人の日常生活データ(活動、睡眠、心拍、体温など)を集め、それを集団で統合管理するための「パーソナルヘルスケアレコード(PHR)集中管理システム」の開発です。
これまで、個々の健康データは各デバイスで分散して管理されていましたが、この新システムにより、集団での健康状態を分析することが可能になるでしょう。
SOXAIのスマートリング「SOXAI RING」
SOXAIの「SOXAI RING」は、装着しても負担が少なく、高精度なデータを収集できることで注目を集めています。大学や技術移転機関(TLO)と提携しながら、データ集中管理のシステム開発に取り組むことで、健康支援の新しい仕組みを構築しようとしています。このプロジェクトは、地に足の着いた技術的優位性に基づいており、個々のパーソナルヘルスケアだけでなく、集団の健康管理も同時に意識することが可能です。
この取組みが成功すれば、企業の健康経営や自治体の健康増進施策に広がる可能性が高まります。また、医療保険制度の枠を越えて、予防的なヘルスケアサービスの提供や研究機関との共同研究など、幅広い社会貢献にもつながるでしょう。
今後の展望
SOXAIは今回のGo-Techへの採択を機に、「デバイス開発」から「科学的実証」までの流れを整えることに力を入れています。単なるウェアラブル機器にとどまらず、健康寿命を延ばすための社会基盤としての役割を果たすことを目指しています。さらに、企業や自治体、研究機関との連携を強化し、世界に先駆けたパーソナルヘルスケアの実現に向けた挑戦を続けていく方針です。
「SOXAI RING 2」の登場
SOXAIは、2025年12月10日には新モデル『SOXAI RING 2』を発売しました。このモデルには、特許技術を用いた光電容積脈波(PPG)センサー「Deep Sensing™」が新たに搭載されています。これにより、身体の状態をより深く分析できるようになり、サイズも世界最細の6.7mm、最長14日間の使用が可能です。これらの特長により、長時間の利用も快適に行えるようになっています。
SOXAIのビジョン
SOXAIは、「ヘルスケアをライフスタイルに」をコンセプトに、2021年に設立されたヘルステック企業です。生活の中にバイタルセンシング技術を適用することで、人々が自然に健康増進に取り組める未来を作ることを目指しています。今後も企業と自治体、研究機関と協力しながら、社会全体の健康向上に寄与する技術革新を進めていきます。