岡山大とエッスル氏
2025-12-20 17:55:24

岡山大学がマーティン・エッスル氏に名誉博士称号を授与 講演を通じた障害者権利の推進

岡山大学、エッスル氏に名誉博士称号を授与



2025年12月5日、岡山大学で特別な授与式が行われました。エッスル財団の創設者であるマーティン・エッスル氏に名誉博士の称号が贈られ、地元の教育機関と国際的な企業家の協力の象徴とも言えるイベントとなりました。式典には、学長の那須保友氏をはじめ、多くの教職員や学生、外部関係者が立ち会いました。

授与式は、Junko Fukutake Hallという特別な場所で執り行われ、名誉博士記がエッスル氏に手渡されました。エッスル氏は、シェーマー・バウマックス・グループのCEOとして知られる企業家であり、彼の手腕によって同社は中欧・東欧諸国に150以上の店舗を展開するまでに成長しました。この成功の裏には、国籍や障害の有無にかかわらず、すべての人が共に働ける企業文化の構築があったのです。

障害者支援の先駆者



マーティン・エッスル氏は、経済的成功と社会的責任を両立させることで数々の賞を受賞してきました。彼が設立したエッスル財団は、世界中の障害者権利の向上に貢献する非営利団体であり、「ゼロ・プロジェクト」と呼ばれるプラットフォームを立ち上げました。このプロジェクトは、UNの「障害者権利条約」に基づいて、障害のある人々の日常生活と法的権利の向上を目指しています。

ゼロ・プロジェクトは、国際的な政策や技術を発掘・共有するネットワークを形成し、現在では100か国以上で10,000人超のメンバーが参加しています。エッスル氏はその貢献が評価され、2024年にはオーストリア共和国功労黄金名誉勲章を受賞する予定です。

記念講演でのメッセージ



授与式に続いて、エッスル氏は岡山大学病院の片岡祐子准教授と共に記念講演を行いました。「ゼロバリアの世界のために」というタイトルで行われたエッスル氏の講演では、日本や大学への期待と、これまでの活動について語られました。片岡準教授も、「難聴者のコミュニケーションバリア解消に向けた開発」と題して、技術開発による課題解決の努力を紹介しました。

両者は、共に作り上げる組織や社会の重要性を強く訴え、聴衆に深い感銘を与える時間となりました。

地域との架け橋



今回のエッスル氏の来訪は、岡山放送株式会社や両備システムズなど、ゼロ・プロジェクト・アワード2024の受賞団体との交流を促進する良い機会ともなりました。授与式前には那須学長への表敬訪問が行われ、エッスル財団の取り組みについても意見が交わされました。今後も岡山大学は、地域や地球規模のウェルビーイング向上に貢献していくことが期待されています。

まとめ



岡山大学は、国際的な障害者権利運動であるゼロ・プロジェクトとの連携を通じて、地域の社会問題解決や全体的な福祉向上に努めてまいります。マーティン・エッスル氏を名誉博士として迎えたことは、それぞれの分野において教育機関と社会が積極的に結びつくことの重要性を示しています。これからも岡山大学の活動にご注目いただき、応援していただければ幸いです。


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